GroupBoard無償提供でグループウェア市場を狙うMS

2002/8/23

 マイクロソフトは8月22日、Webベースのグループウェアツール「GroupBoard Version 2.0 Powered by SharePoint Team Services」日本語版を発表し、ダウンロード提供を始めた。前バージョンでは、導入に「Exchange 2000 Server」が必要だったが、新バージョンでは、「Windows 2000 Server」だけで運用できるようにするなど、ユーザーに利用してもらいやすくしたのが特徴だ。

GroupBoard Version 2.0の画面例。ブラウザからアクセスして、メンバー間の掲示板やスケジューラーなど利用する機能をカスタマイズできる (クリックすると拡大します)

 GroupBoard Version 2.0は、企業内のプロジェクトメンバーや中小企業など20〜30人程度での利用を想定して作られたグループウェア。メンバー間で、掲示板や共有アドレス帳、スケジューラー、TO DOリスト、行き先掲示板、施設予約ツールなどが使える。メインのグループウェアのほかに、少人数だけで利用するグループウェアを別に開設できる「サブWeb機能」もある。

 また今回、「Office XP」との連携機能も強化されており、Excel、Outlookからのデータのインポート、エキスポートが可能となった。GroupBoardの共有ドキュメントをOffice XPのアプリケーションで直接開いたり、保存することもできる。Exchange 2000 Serverと連携させれば、ブラウザ上でのメール送受信やメンバー間での回覧板が利用できるようになる。

マイクロソフト内でのGroupBoard Version 2.0のポジショニング。GroupBoardは、チームなど少人数向けのグループウェアで、SharePoint Portal Serverは全社的に情報を共有するためのポータルを作成するツールとなる (クリックすると拡大します)

 マイクロソフトには、小規模向けのグループウェアとしてGroupBoardと、昨年6月にOffice XPと同時に発表した「SharePoint Team Services」がある。最新のGroupBoardは両方のツールを統合した製品で、SharePoint Team Servicesのテクノロジーを基盤に新たな機能を追加し、ユーザーインターフェイスにはGroupBoardのデザインを採用した。マイクロソフトのエンタープライズ向け情報共有ポータルツール「SharePoint Portal Server」を使えば、GroupBoard で共有している情報を全社的に共有、管理できるようになる。

マイクロソフト オフィス製品部 部長 横井伸好氏。「GroupBoard Version 2.0はOffice XPに付加価値をつける製品。導入の敷居を低くしてユーザーに広く利用されるようにした」と新製品をアピール

 同製品をインストールするには、サーバに「Windows 2000 Server」(Service Pack 3以上)と「IIS 5.0」以上、「FrontPage 2002」かFrontPage 2002を含むOffice XPのライセンスが必要となる。 クライアントはWindows 98以降で利用できる。GroupBoard自体は無償でダウンロード、利用が可能となっている。マイクロソフトでは、FrontPage 2002の30日間ラインセンスを含む「GroupBoard Version 2.0トライアルキット」のCD-ROMも用意する。

 今回発表したGroupBoardは、マイクロソフト日本法人が独自に開発した製品。導入にはWindows 2000 ServerとFrontPage 2002のライセンスが必要だが、ツール自体を無償としたことで、サイボウズなど先行するWebベースのグループウェアから市場を奪うことができるかが注目される。同社では今後も機能を追加していく予定としており、Officeとの高度な連携などマイクロソフトが作ったグループウェア、という独自性を出せるかがポイントになりそうだ。

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