日本BEA、スチーブンソン新社長に課せられた重要任務

2002/9/5

日本BEAシステムズの新社長に就任したロバート・スチーブンソン氏。20年間以上の日本でのビジネス経験を持つ。2002年5月に日本BEA副社長として入社

 9月1日付けで日本BEAシステムズの新社長に就任したロバート・スチーブンソン氏の仕事はBEAの世界戦略にかかわる重要なものとなりそうだ。
 
 日本BEAは9月中旬をめどに、企業レベルのアプリケーション基盤に必要な要件を備えた統合スイート製品「WebLogic Platform 7.0J」を出荷する。この製品は、従来分散して販売してきた「WebLogic Server」「WebLogic Portal」「WebLogic Integration」の3製品を統合し、「シームレスな連携を実現した」(スチーブンソン氏)同社にとっての戦略製品である。価格は1730万円。導入顧客企業にとっては、真剣な決断を迫られる投資額となる。
 
 つまり、BEAにとってはニッチ市場にとどまってきたアプリケーション・サーバ市場を、一気にメジャー市場へと「格上げ」させる賭けに出たともいえる。というのも、ソフトウェア・ライセンスのみで1730万円という価格から想定される、顧客企業の実ビジネスに対するリターンは大きいと予想されるからだ。アプリケーション・サーバを中核としたスイート製品とはいえ、企業の基幹システムと密接に連携した「働き」を期待されるのも無理はない。実際、BEAが考えているのは、そういうことなのだろう。

 世界戦略の重要拠点として日本市場は位置付けられている。日本BEAが対象とする国内の顧客企業は、中堅・中小企業はもちろんのこと、エンタープライズレベルの超大手企業にまで拡大する。それに伴い、国内の販売パートナー網も改編し、同社直販による営業体制も強化することとなる。

 「ITでTCOを削減するという、うたい文句はすでに通用しなくなっている。ITはビジネスに不可欠なもので、ビジネス上の利益を確実に得られる、という新たな根拠を示していかなければならない時代に来ている」とスチーブンソン氏は言う。

 アプリケーション・サーバがミッションクリティカルなシステムと連携する時代を見据え、日本BEAの新たなかじ取りを任されたスチーブンソン氏に課せられた重圧はかなりのものだ。単に新製品の販売を成功させえるだけでなく、組織構造を変革し、同社を新たなパラダイムへと導いていかなければならないのである。

(編集局 谷古宇浩司)

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