Webサービスで異なるDBを統合、IBMがDB2の新バージョン発表

2002/10/4

 日本IBMは、自己管理機能や自己チューニング機能を強化したリレーショナルデータベースシステムの新版「IBM DB2 ユニバーサル・データベース V8.1」を11月21日に出荷開始すると発表した。Webサービスにも本格的に対応し、全社に散在するさまざまな種類の情報を統合して活用できる。

 DB2 V8.1は自律コンピューティングの機能を強化して、データベースの管理業務にかかる時間やコストを大きく削減できるという。データベースシステムがメモリ不足になったり、検索に時間やCPUパワーを使い過ぎている場合に、管理者に対して電子メールを使い通知する「ヘルス・センター」機能を新たに搭載。管理者は調整作業をWebブラウザ上で行うことができ、データベースのパフォーマンスにかかわる問題の早期発見、早期解決につなげることができるという。IBMは「管理者は従来のDB2に比べ、5倍の台数のシステムを管理できるようになる」と説明している。

 データベースを構築する場合、管理者は通常、メモリ割り当てや検索機能の設定など、100種類以上のパラメータを設定する必要があった。しかし、DB2 V8.1ではいくつかの質問に答えるだけでパラメータを自動設定できる「コンフィギュレーション・アドバイザー」機能を搭載し、従来数日かかっていたシステム設定の作業を数分で終わらせることができるという。

 Webサービスに本格的に対応したのもDB2 V8.1の特徴。前バージョンのV7.2では自らが作成したデータベースをWebサービスとして公開することができたが、DB2 V8.1では社内にあるDB2以外で作成したデータベースにアクセスして、DB2で構築したデータと統合し、Webサービスの形で活用できる機能が追加された。日本でも企業の買収や合併が相次ぎ、異なる種類の社内データベースがさまざまな場所に散在する、という問題が起きている。こうした問題に対してDB2 V8.1は、Webサービスとしてさまざまなデータベースを統合して、問題を解決する。

 DB2 V8.1は構築した膨大なデータを、さまざまな切り口で短時間で検索できる「多次元クラスタリング」も新機能として搭載。蓄積された情報から企業にとって有益な情報を見つけ出すことができる。

 DB2 V8.1はLinuxやWindowsの64ビットに対応。DB2 V8.1の「Personal Edition」は5万2700円から、「Workgroup Server Edition」は1サーバで14万2300円から、1ユーザーだと3万6800円。「Workgroup Server Unlimited Edition」は1CPUで114万6300円、「Enterprise Server Edition」は1CPUで304万6000円となっている。

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日本IBMの発表資料

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