豆蔵、J2EEと.NETの論理アーキテクチャ統合化への布石を打つ

2002/10/17

豆蔵 取締役副社長 CTOの萩本順三氏

 豆蔵は10月1日、オンラインで行う.NETの無料トレーニングサービスを開始した。.NETでソフトウェアアーキテクチャをいかにして構築すべきか、.NET/J2EE共通の論理アーキテクチャ設計手法とは何か、という今後のソフトウェア開発が担う課題を、豆蔵が培ってきた開発ノウハウを盛り込みながら解決していく。
 
 同社取締役副社長 CTOの萩本順三氏は「J2EEにはすでにソフトウェアアーキテクチャの構築に関し、コミュニティを通じてさまざまな方法が存在している。一方、.NETにはまだそれがない」とし、まずは今回の無料オンライントレーニングを通じて、エンジニアの啓蒙を行っていきたい考えである。

 トレーニングは、要件獲得から分析、設計、実装まで、RUPをベースとした開発サイクルを通じて行う。設計を助ける課題やTipsは順次リリースする予定。.NET技術のディスカッションを行うBBSも用意してある。全部で16のステップに分かれており、現段階では、「STEP8 ASP.NET実装」まで公開している。トレーニング内容は、.NETによるアーキテクチャ・デザイン設計の基礎講義であり、.NETを理解した技術者がデザイン設計の習熟にステップアップする補助をする位置付けとなっている。

 同社では、J2EEと.NETの論理アーキテクチャを一貫させ、MDA(Model Driven Architecture)として開発プロセスにまで発展させる計画がある。そのためのフレームワーク開発も進行中とのこと。「今回のオンラインサービスを皮切りにとりあえずは3年計画で、.NETとJ2EEの論理アーキテクチャの融合をビジネスとして形にしていく」と萩本氏は話す。

 同社では2003年6月末までに5000人の受講修了者を目指している。

(編集局 谷古宇浩司)

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