「日本のWebにはアジア製が最適」とアシスト

2002/10/30

 アシストは韓国I-ON COMMUNICATIONSのコンテンツ・マネジメント・システム(CMS)製品の独占販売権を取得して、国内で製品名「NOREN」として販売を開始したと発表した。企業のWebサイト制作から管理、運用を行うソフトで、今後国内でCMSの市場が急拡大すると判断した。

アシストの技術サービス本部 取締役 小林太一氏。NORENの製品名はアシスト社内の公募で決定したという

 アシストの技術サービス本部 取締役 小林太一氏は「Webサイトは企業の差別化のポイントになっている。わかりにくいサイトやリンク切れは企業の営業機会損失につながる」と指摘。「NORENを使うことでコンテンツを管理を効率化して、工数、コストの削減につながる」と述べた。“NOREN”は“暖簾(のれん)”からきているといい、「サイトは企業の顔で、暖簾=ブランドに通じる」と説明。「CMSの分野でマーケットリーダーになる」と述べた。

 「NOREN」はサイト作成、サイト管理、プログラム管理など5つのコンポーネントからなるソフト。コンテンツの制作、配信、管理を統合的にコントロールし、自動化できるのが特徴だ。DBと連携させることで、コンテンツを部品として保存し、再利用できる。コンテンツのバージョン管理などの更新を容易にする機能も充実している。

 コンテンツ制作者、デザイナー、プログラマーなどが並行してコンテンツを制作し、1人の管理者が確認して、更新するという従来のWeb制作の流れではタイムリーな更新が難しいとされている。だがNORENを使うことで、中央にサーバを設置し、サイトの構築や更新を自動化できる。

 NORENのサイト作成ツールはOffice製品と同じ感覚で使用でき、サイト管理者でなくても新しいページを作成したり、更新することができるという。1つのHTMLファイルを携帯電話向けやPDA向け、メール配信、PDFなどさまざまなプラットフォーム向けのコンテンツに自動で変換することも可能。サイト更新時には、関連するコンテンツやリンクが自動でチェックされ、リンク切れやページが削除されていても自動的に修復される。

 NORENは、I-ON COMMUNICATIONSが開発した製品で、韓国ではポータルサイトや政府系機関など20以上のサイトで利用されているという。日本語のほかに、韓国語、英語、中国語に対応しているという。I-ONの代表取締役社長 オー・ジェ・チョル氏はNORENの発売について「コンテンツは文化。管理するには日本、アジアの文化を知らなければならない」と述べ、欧米製のCMS製品に対して「アジアとして文化を管理する仕方がある」とコメント。アジア製のソフトであることを強調した。

 アシストはNORENを販売代理店や、ガイアックス、キノトロープ、韓国のトップランカーなどのソリューションパートナーを通じて販売する。ソリューションパートナーは、アシストが販売するオラクルのDBなどと組み合わせて提案する予定。ライセンス価格は1500万円からで、初年度に8億円、2005年までに32億円の売り上げを見込んでいる。

 アシストはCMS市場の参入を前に約半年をかけて海外のソフトなどさまざまな製品をチェックした。非常に高価で、また大規模サイトをターゲットにした製品が多く、アシストとして販売できる製品はなかったという。その中でI-ONの製品は独占販売権が取得できるうえに、実績があり、製品サポートや高い技術力があると判断、「サイトを構築する企業のビジネスに沿った提案ができる」(アシストの情報技術統括部長 長澤浩氏)として契約した。欧米製品が多いIT分野で、アジア製ソフトが受注を増やすことができるかどうか、注目を集めそうだ。

(垣内郁栄)

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