Namazuをおいしくする検索ツール「Kabayaki」

2002/12/14

 タイムインターメディアは、オープンソースの全文検索システム「Namazu」をベースにした日本語全文検索統合環境「Kabayaki」を発売したと発表した。Webベースで検索や管理をできるようにして、ユーザーの「簡単にもっと手軽に利用したい」という要望にこたえたと言う。

 Namazuとの違いは、対応する文書フォーマットを増やしたこと。テキスト、HTMLに加えて、Microsoft WordやExcel、PowerPoint、PDF、一太郎などのフォーマットに対応させた。また、インデックスの管理やチューニング、検索対象の設定などをWebブラウザから行うことができる。Webブラウザから辞書の追加登録をしたり、類義語による検索をすることも可能。対応OSはLinux。2002年中にWindows対応版も出荷する予定だ。

タイムインターメディアの常務取締役 大矢正典氏

 Kabayakiの価格は、テキスト、HTML、Microsoft Wordなどの文書フォーマットの検索に対応した「基本セット」が18万円。別に保守費用として年12万円が必要。シソーラスによる同義語編集機能を利用するには、追加で18万円、保守に年12万円がかかる。Oracleなどデータベース内のコンテンツを検索できるツール「DBスパイダー」も用意している。DBスパイダーは54万円で、保守が年36万円となっている。

 タイムインターメディアの常務取締役 大矢正典氏はKabayakiについて、「Namazuをうまく使いこなせないユーザーにとってはうってつけ」と利便性をアピールした。医療や法曹など業種に特化した機能にKabayakiをカスタマイズするソリューション展開も予定している。

(垣内郁栄)

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タイムインターメディア
KABAYAKI.JP

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