HPがIAサーバを最大37%値下げ、デルに真っ向勝負

2003/1/9

 日本ヒューレット・パッカードは中堅、中小企業向けのIA(インテル・アーキテクチャ)サーバ製品を1月8日に最大で37%、オプション製品を最大で68%値下げしたと発表した。低価格を武器に急成長しているデルコンピュータに対抗するのが目的で、HPの代表取締役社長 高柳肇氏は「IAサーバで国内も世界と同じ程度のシェアにしたい。大変強いメーカー(デル)を突き放すためのプライスアクションだ」と語った。

日本ヒューレット・パッカード 代表取締役社長の高柳肇氏。「IAサーバを新会社の起爆剤にしたい」と価格改定への期待を述べた

 値下げしたのはIA-32サーバの「hp ProLiant」のML300ライン、DL300ライン、ML500ラインの8シリーズで計45製品。各製品を4〜37%値下げする。最も値下げ率が大きいのはML370シリーズで、平均値下げ率は33%になる。「ProLiant ML370 T02 P1400- 512K 256MB」の場合、38万円の価格を24万円に引き下げた(値下げ率は37%)。

 プロセッサやメモリ、ハードディスクドライブなどのオプション製品も同時に値下げした。計55製品を最大で68%の値下げ。各製品で5〜68%の値下げになる。

 HPのインダストリースタンダードサーバ統括本部 ビジネスプランニング本部 本部長の上原宏氏はIA-32サーバ市場について「コモディティ化が進展して、企業の部門単位による機種決定が多くなっている。顧客が最も重視するのは価格だ」と分析。上原氏は、今回の値下げを「IA-32サーバで突出した1社(デル)を研究したプライシングだ」と説明し、「ラックマウント型のDL360などは(デルの同レベル製品と)ほぼ同じ価格になり、対抗できるようになった」と述べた。

 HPは今回の価格改定に合わせてIAサーバ製品のターゲット市場を、中堅、中小企業向けの「ボリューム・ビジネス領域」と、大企業や官公庁、教育機関を想定した「バリュー・ビジネス領域」の2つに分けた。ボリューム・ビジネス領域では低価格戦略を推進。ハイエンド製品を使うことが多いバリュー・ビジネス領域ではソリューション提案を重視する考えで、マイクロソフトや日本オラクルとの協業を強化する。製品戦略でもラックマウント型サーバ製品の次世代版や、ブレード・サーバの新製品などを2003年上半期に集中して投入する考えで、マーケットシェアの上昇を目指す。

 HPのIAサーバ値下げに、デルは対抗値下げを仕掛けてくるのか。それによって国内ベンダを置き去りにした、外資系ベンダ同士の値下げ合戦が始まるかもしれない。

(垣内郁栄)

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