レガシーシステムをJ2EEの世界へ導く、CA

2003/2/15

 コンピュータ・アソシエイツは2月14日、EJBジェネレータ「Advantage Plex 5.1」日本語版を発表した。同ツールはIBM eServer iSeries400(旧AS/400)やWindows環境で開発されたアプリケーション・デザインからEJBを生成することが可能な開発環境である。クライアント/サーバ型やメインフレームを中心に構築された既存システムをJ2EE環境に移行させる支援ツールともいえる。
 
 設計環境と実装環境を分離することでアプリケーション開発の期間を短縮し、システムの改訂や保守に迅速な対応ができる。ツールに登録された設計情報から、各プラットフォームに対応する100%ネイティブなJavaのソース・コードを自動生成できるため、開発者は実装するための要素技術に習熟していなくても開発作業を進行させることができる。つまり、Javaのコーディングにほとんど慣れ親しんでいない場合でも、ビジネスロジックの構築に工数を集中させることで開発作業を行うことができるのである。また、同ツールによる設計情報は、開発者のノウハウを蓄積した再利用可能なパターン技術を適用できるため、極端な場合は、パラメータの変更だけで設計・実装が行える。
 
 同社パートナー事業部 eビジネス営業部 部長 田村謙二氏は、「Advantage Plex 5.1」を「資産を生かしながら、素早く、既存システムをJ2EEの世界に移行させるツール」と位置付け、同社の既存顧客に対し、リプレースを行うことなくシステムの改善を行う道を示した。
 
 なお、同ツールはアーキテクチャ設計、コンポーネント・モデリング機能を備えたEJB開発環境「Advantage Joe 3.0」と統合し、IBMのWebSphereやBEAのWebLogic、オラクルのOracle9iASを含む、J2EE準拠のアプリケーションサーバへEJBを展開することで、システム開発全体をサポートすることができる。
 
 本体価格は75万円で、EJBオプションが112万5000円。3月20日までなら、本体45万円、EJBオプション65万円のディスカウント・キャンペーンを行っている。販売はマトリックス・システムズ。次期バージョンでは.NETに対応する予定。

(編集局 谷古宇浩司)

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