“ゲイツ先生”が小学生に語った「科学の夢」

2003/2/26

講演後に生徒から花束、色紙を受け取ったマイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏

 マイクロソフト会長のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は2月25日、約1年ぶりに来日し、東京・千代田の区立昌平小学校で小中学生を対象に講演会を開いた。ゲイツ氏は「コンピュータが進化することで、皆さんがさらに夢を追いかけていけるようになります」などと述べた。子供たちを前に、エンジニアでも企業経営者でもない教育者“ゲイツ先生”の一面が見えた。

 講演会は千代田区教育委員会と財団法人日本科学技術振興財団が主催。マイクロソフトなどが展開している「ブロードバンドスクール」の参加校である岡山市立西小学校や、千代田区内のほかの区立小学校にもインターネットで内容が中継された。

 講演のテーマは「ビル・ゲイツ 子供たちに科学の夢を語る」。ゲイツ氏は「コンピュータはすごい速さで進化しています。ソフトの力を借りることでキーボードだけでなく、ペンや声でコンピュータを操作できるようになります。2010年には現在、紙で行っている作業をすべてコンピュータ上でできるようになるでしょう」と述べた。子供たちへのアドバイスとして、「興味を持つことが学習を続けるコツ。コンピュータを使うことで学習や仕事が効率的に進むと同時に、楽しくなります」などと話した。

ゲイツ氏は昌平小学校の社会科授業も見学

 ゲイツ氏は小中学生からの質問にも答えた。「とても使いやすいWindowsを作ったきっかけは何ですか」という小学生の質問には「文字だけでなく情報もコンピュータの画面に載せようと考えたのです。1992年ごろからWindowsが使いやすいということが分かってもらえて、今は当たり前になりました」と答えた。また、「XboxやWindowsを使っています。これらを作るにはどのくらい時間がかかりますか」という質問には、「マイクロソフトはソフトを作る会社です。Xboxは、お手伝いをしてくれるたくさんのパートナー企業とともに作りました。今はWindowsの後継となるOS、Longhornの開発に力を入れています」と述べた。

 ゲイツ氏は自らの子供時代について「10〜11歳のころ、かなり読書をしました。本を読むのは女の子が多かったけど、気にしませんでした。13歳ごろには学校の成績をよくしようと考えるようになりました。成績がいい方がいろいろと自由になると思ったのです」と語った。

 ゲイツ氏が講演した昌平小学校は無線LAN完備のハイテク校舎。ゲイツ氏は講演前に社会の授業を見学し、マイクロソフトの百科事典ソフト「エンカルタ」を使って学習する生徒に学習内容などを聞いた。

(垣内郁栄)

[関連リンク]
マイクロソフト
ブロードバンドスクールコンソーシアム

[関連記事]
ゲイツ氏、来日目的は政府関係者への“ご説明” (@ITNews)
SQLスラマーが大流行、その時MS社内は? (@ITNews)
[ガートナー特別寄稿] 必ずしも順風満帆ではないMSのサーバ・ロードマップ (@ITNews)
MSは自信あり、Windows Server 2003のセキュリティ機能 (@ITNews)
.NETが実サービス段階、MSが情報提供サービスを今春開始 (@ITNews)
マイクロソフト、政府のオープンソース導入案に大反対 (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)