IBMが「全製品系列でグリッド化を推進」

2003/3/6

 日本IBMはビーコンITとグリッド技術事業で協業したと発表した。IBMは、DB2の連携機能をビーコンITのデータウェアハウス構築ツール「Waha! Transformer」に提供し、データ・グリッドを実現する。

 データ・グリッドとは企業業務や企業間の垣根を越えて、さまざまなシステムに散在する情報を論理的に統合し、仮想化する技術。具体的にはIBMが発表する予定のDB2用の情報統合ミドルウェア「DB2 Information Integrator」の連携機能を活用して、統合する。企業データを統合することで、グリッド・コンピューティングのための基盤を作ることができる。

日本IBMの理事 グリッド・ビジネス事業部長 高野孝之氏

 両社はWaha! Transformerだけでなく、ビーコンITのリレーショナル・データベース管理製品「Adabas」や、データウェアハウス製品「TimeCube」にも今後、DB2 Information Integratorを提供することを検討する。

 今回の両社の協業は、国際標準規格が決定されるグリッド・コンピューティングをビジネス市場に活用するためのプラットフォーム作りの1つといえる。日本IBMの理事 グリッド・ビジネス事業部長 高野孝之氏は「企業システムは異機種混合、分散システム、複雑さへの対応が求められている」として、「ネットワーク上に分散された多様で異なる計算資源を仮想化するグリッド・コンピューティングが有効だ」と述べた。

 IBMは「研究・開発」、「高速解析」、「エンジニアリング・製品設計」、「情報アクセス」、「事業最適化」の事業分野にフォーカスして、グリッド・ビジネスを展開している。高野氏は「IBMの全製品系列をグリッド化する」としていて、商用グリッドを拡大する考えを示した。グリッド管理ソフトの「Globusツールキット」をすべてのeServerに搭載。WebSphereにはWebサービスを使ったグリッド実現のためのツールを実装するという。

(垣内郁栄)

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