リバーストーン、「真の10ギガビット」を実現するスイッチ

2003/4/10

リバーストーン・ネットワークスが発表したスイッチ製品群「XGS9000」

 リバーストーン・ネットワークスは、10ギガビット・イーサネット(10GbE)ネットワークを構築するスイッチ製品群「XGS9000」を発表した。リバーストーンはグリッド・コンピューティングやVoIPなどの広がりから、市場に10GbEへの高いニーズがあると見込んでいる。

 XGS9000シリーズは、16スロットの「XGS9016」と8スロットの「XGS9008」の2つのモデルを用意。キャリアや大企業、自治体向けで、既存製品に比べてポート単価を50%以上削減し、「真の10GbE」のパフォーマンスを出せる製品とリバーストーンは強調している。

 米リバーストーンのコーポレート・マーケティング・ディレクタ ステファン・ギャリソン(Stephen M. Garrison)氏は、「他社の10GbEスイッチは、8GbEと同等のパフォーマンス能力しか持たない」と指摘し、「XGS9000シリーズは真の10ギガビットのパフォーマンスを実現する唯一のスイッチである」とアピールした。その証拠として、米国の調査会社トリー・グループ(Tolly Group)が、XGSシリーズに対して、「パケットの大きさにかかわらず10GbEの速度を理論値で実現し、ジッタを最小限に抑え、トラフィック損失が0.001%であった」と評価したという。

 ステファン氏は、従来のギガビット・イーサネット(GbE)スイッチのコストに対抗できる製品が発売できた最大の要因は、同社のコア・テクノロジであるASIC(Application Specific integrated circuit:特定用途向けIC)にあると説明した。ASIC内のトランジスタを密集させたことや、ICとして書き換え可能なFPGA(Field Programmable Gate Arrays)の大量生産に成功した。

米リバーストーンのコーポレート・マーケティング・ディレクタ ステファン・ギャリソン氏

 これまでの10GbEスイッチはギガビット・イーサネット(GbE)スイッチと比べて割高だった。そのためGbEスイッチを10台使用して、10GbEのパフォーマンスを実現するケースがあったという。しかし当然ながら、10台のスイッチで構築するネットワークは、運用の安定性が低下し、管理も容易ではない。リバーストーンは運用面とコストの問題に注目。他社の10GbEスイッチの価格が、GbEスイッチ17〜30台分の中、リバースストーンはXGS9000をGbEスイッチ10台分の価格に抑えた。

 リバーストーンによると、米国でのXGS9000のモジュール当たりの価格は9995ドル。他社の同機能の製品は3〜4万ドルだという。国内での価格、出荷時期は未定だが、リバーストーン 代表取締役社長 中村稔氏は「基本は米国の価格に為替レート、国内の管理費を上乗せした価格になる。だが、ブロードバンドが米国以上に進んでいる日本のユーザーがその価格で満足するかは疑問。現在リサーチ中だ」と述べた。

 リバーストーンはこれまで通信キャリア向けを軸にメトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)にフォーカスしたソリューションを提供してきた。今後はグリッド・コンピューティングやブロードバンドコンテンツの普及で、企業や研究機関で10GbEスイッチのニーズが高まると判断。リバーストーンは、10GbEスイッチ製品群を製品ラインナップに加えて、企業、研究機関への展開を本格化させる考えだ。

(編集局 富嶋典子)

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リバーストーン・ネットワークスの発表資料

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