実ビジネスに広がるか、XMLを使ったコンテンツ配信処理

2003/5/27

 XMLコンソーシアムとデジタルコンテンツ協会は、XMLを使ってデンタルコンテンツ流通の効率化を目指す標準規格「ContentsBusinessXML」を策定し、勧告案を公開した。一般からの意見を募集し、最終的な標準化を目指す。

 ContentsBusinessXMLはコンテンツの配信事業者とコンテンツホルダ、権利者団体の間の権利処理に必要な情報をXML化し、事務処理を効率化するのが目的。従来は紙ベースで行っていた権利処理を、XMLのメッセージを使うことでコンピュータ上で交換する。

 勧告案では、配信事業者とコンテンツホルダ間でコンテンツの配信許諾に関するメッセージを4種(コンテンツ配信許諾申請、同配信許諾回答、同配信実績報告、同使用料請求)、コンテンツホルダと権利者団体間で著作物の利用許諾の取引に関するメッセージを4種(著作物利用許諾申請、同利用許諾回答、同利用実績報告、同使用料請求)を規定する。

 勧告案の内容はXMLコンソーシアムのWebサイトで確認可能。意見は電子メールで送信する。募集機関は6月26日までの1カ月。XMLコンソーシアムは5月26日から6月2日まで「第2回XMLコンソーシアムWeek」を開催。各部会が研究の成果を発表する。

(垣内郁栄)

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