今夏登場、MS OffceはXMLでどう変わる?

2003/6/4

 マイクロソフトは今夏にも発売する予定の次期オフィススイート「Office System」の概要を明らかにした。Office SystemではXMLを使ったデータ連携が大幅に強化。マイクロソフトの製品マーケティング本部 オフィス製品部 シニアプロダクトマネージャ 細井智氏はXMLの連携強化で、「情報に“意味”を持たせ、業務につなげる」と特徴をアピールした。

マイクロソフトの製品マーケティング本部 オフィス製品部 シニアプロダクトマネージャ 細井智氏

 Office Systemに含まれる「Excel 2003」はカスタム定義スキーマをサポートし、XMLデータの入力、保存が可能。XML構造を読み込んでドラッグ&ドロップでセルに対応付けることができる。読み込んだXMLデータからスキーマを推測し、適切な書式で展開する。XMLスプレッドシート形式での保存にも対応。「Word 2003」もカスタム定義スキーマのインポート/エクスポートが可能。使用したXMLスキーマを登録できる「スキーマライブラリ」を備える。

 XMLを使ったデータ連携を強化したことで、入力した情報の再利用が可能になったり、異なるシステムから必要な情報を簡単に取得できるなど、ユーザーの生産性が向上するとマイクロソフトは強調している。

 Office Systemで注目を集めているのが新しく追加されるXMLオーサリングツールの「InfoPath 2003」。InfoPathは簡単な操作でバックエンドの基幹系システムと連携したフォームを作ることができる。これらのツールは、デベロッパだけでなく、業務に関するテンプレートを作る人たちが利用することを想定している。細井氏は「業務はわかるが技術はわからないユーザー向け」と説明。「Officeと同じ使い慣れた利用方法で、XMLを意識することなくXMLデータの生成/再利用ができる」と述べた。

 InfoPathの利用シーンとして想定されるのは、作成しておいたフォームにデータを入力させるヘルプデスクや売上情報の収集、人事管理、在庫管理など。入力されたデータはXMLデータとして、ERPなど基幹系システムに保存、連携させることができる。逆にフォームの項目を基幹系システムやデータベースなどから取得して、表示することも可能だ。業務報告書やアンケート、議事録などの入力にInfoPathで作成したフォームを利用し、ほかのスタッフとの情報共有に使うこともできる。

 Office Systemでは「Access 2003」や「FrontPage 2003」、「Visio 2003」もXMLへの対応を強化。マイクロソフトは、ビジネス・アプリケーションなど基幹系システムのフロントエンドとして利用できるOffice Systemの新機能を積極的に売り込む考えだ。

(垣内郁栄)

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