[WPC EXPO 2003開催]
次のPowerPointを生み出したいMSの新製品

2003/9/18

 米マイクロソフトのプロダクティビティ&ビジネスサービス担当 グループバイスプレジデント ジェフ・レイクス(Jeff Raikes)氏は、9月17日に始まった「WPC EXPO 2003」で講演し、10月24日に発売する新Officeの「Microsoft Office System」について、「フロントエンドとして情報システムやプロセスをつなげることができる」と説明し、情報システムとの連携強化を大きく打ち出した。

米マイクロソフトのプロダクティビティ&ビジネスサービス担当 グループバイスプレジデント ジェフ・レイクス氏

 レイクス氏は新しいOfficeの役割を「いかにテクノロジを応用し、ビジネスの生産性を向上させるか」と説明。Officeなどインフォメーションワーク関連の研究開発に10億ドル近くを投資すると表明した。レイクス氏は「Microsoft Office Word 2003」や「Microsoft Office Excel 2003」を使ったデモンストレーションを披露。文書作成中の画面から直接インターネットにアクセスして情報を検索したり、データベースなど企業の情報システムにアクセスするデモを行った。作成した文書はXML形式で出力。デモを担当したマイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 オフィス製品部 マネージャ 田中道明氏は「使い慣れたWord、Excelの操作性をそのまま活用し、情報システムにつなげることができる」とアピールした。

 田中氏は、富士通が開発したXBRLをOfficeから出力できる製品を紹介。OfficeからXBRLを出力することで、企業がデータをそのまま証券取引所に提出したり、証券会社で利用するなど幅広い利用が可能になるという。

 レイクス氏はマイクロソフトのサーバ製品「Windows SharePoint Services」をベースにしたコラボレーションのデモも紹介した。Windows SharePoint Servicesと「Microsoft Office Outlook 2003」を連携させて、複数のスタッフが共同でドキュメントを作成する。Windows SharePoint Servicesでは、共同作業を行うためのWebサイトが開設される。WebサイトにはToDoリストやディスカッションのための掲示板などが設置され、スタッフ間で効率的にドキュメントを作成できるという。また、複数のスタッフがWebサイト上で会議を行うデモも実施。Webサイトには会議の議題や議事録などが設定可能で、田中氏は「会議の質を高める」と述べた。

 レイクス氏によると、マイクロソフトは5万5000人の社員がWindows SharePoint Servicesを使って2万のワークスペースを開設し、コラボレーションやディスカッションを日々行っているという。この2万のワークスペースは10台〜12台のサーバで運用。管理者は専任担当者が1人いるだけで、レイクス氏は「より多くのことをより少ない資源で行うよい例だ」と述べた。

 講演の中でレイクス氏が力を入れて説明したのが、メモ作成ツールの「Microsoft Office OneNote 2003」。デスクトップPCやノートPC、タブレットPCを使って紙の感覚でメモを取れるツールで、レイクス氏は「OneNoteは、今後数年でPowerPointと同じ程度まで普及すると考えている」と強気の予想をした。OneNoteはバインダー式ノートのように画面をタブで区切って、複数のページにメモを取ることができるのが特徴。メモの内容はあとからキーワード検索をすることができる。タブレットPCで作成した手書きのメモでも検索可能。「情報を力に変えて、次のアクションを取ることができる」というのがマイクロソフトのアピールポイントだ。

 マイクロソフトはOneNoteに関して東芝と提携した。東芝は今後、世界で発売するノートPCすべてにOneNoteを搭載する。東芝の取締役 執行役専務 西田厚聰氏は「両社の提携は少なくとも1年は続く。400万台を超える東芝のノートPCにOneNoteが搭載されることになるだろう」と見通しを述べた。

(垣内郁栄)

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マイクロソフトの発表資料

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