ストレージ専用OS「Windows Storage Server」ができること

2003/10/8

 マイクロソフトはストレージ管理用OS「Microsoft Windows Powered NAS」の新バージョン「Microsoft Windows Storage Server 2003」を発表した。Windows Storage Server 2003はNASストレージアプライアンス専用のOS。ハードベンダ各社はファイルサーバ用途としてWindows Storage Server 2003を搭載したストレージを発表した。

マイクロソフトのサーバー プラットフォーム ビジネス本部 Windows Server製品部 マネージャ 藤本浩司氏

 Windows Storage Server 2003はWindows Server 2003のストレージ機能をベースにファイルサーバ専用とすることで、信頼性、可用性をさらに高めた。Windows Server 2003にある共有フォルダのボリュームシャドウコピーサービス(VSS)や、分散ファイルシステム(DFS)、異機種混在環境でストレージを一元管理する仮想ディスクサービス(VDS)などが利用できる。ストレージをネットワークに接続し、簡単なセッティングを行うだけでファイルサーバとして利用できるのが特徴だ。

 対応するネットワーク・プロトコルはTCP/IP、CIFS、NFS、Netware、AppleTalkなど。WindowsやUNIX、マッキントッシュが混在する環境でファイルサーバを利用できる。Active Directoryと連動してユーザー管理などに利用することも可能となっている。

 また、Windows Storage Server 2003の「Windows iSCSIイニシエーター」を使えば、NASのストレージをIP-SANに組み込むことができる。マイクロソフトのサーバー プラットフォーム ビジネス本部 Windows Server製品部 マネージャ 藤本浩司氏は、VDSを使うことで「SANなどの大規模ストレージも標準のディスクと同等の取り扱いが可能になる」と説明した。

NECが発表したストレージ「iStorage NS510G」

 Windows Storage Server 2003の発表にあわせて、アイオメガ、EMCジャパン、デルコンピュータ、NEC、日本ヒューレット・パッカード、日立製作所がWindows Storage Server 2003を搭載したストレージを提供することを発表した。NECは同社の「iStorage NSシリーズ」で中上位機種にWindows Storage Server 2003を搭載。「iStorage NS510G」は最大8ノードまでのクラスタを構成できるストレージで、外付けのファイバ・チャネルのストレージと組み合わせることで最大26TBまで拡張できる。価格は320万円からで10月20日に出荷する。iStorage NS510Gにはクラスタ構成を行うための専用ソフトを用意。1ノード当たりのライセンス料は115万円となっている。「iStorage NS430」は10.9TBまで拡張可能なストレージ。148万円で10月20日に出荷する。

 NECによると、Windows Storage Server 2003は旧バージョンのWindows Powered NASと比較してWindows環境のCIFSのチェックディスク性能が約20%向上。UNIX環境でのNFSのチェックディスクでは50%の性能向上があったという。NECは両製品を大、中規模オフィスやCADなど大容量ファイルを扱う環境での統合ファイルサーバとして利用することを想定している。また、iStorage NSシリーズのエントリモデルも順次、Windows Storage Server 2003ベースに置き換えていく方針で、小規模オフィスのファイルサーバとして売り込む考えだ。

(垣内郁栄)

[関連リンク]
マイクロソフトの発表資料
NECの発表資料

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