ファイルサーバのデータ圧迫を解決、イキソス

2003/10/9

 イキソスソフトウェアはWindowsファイルサーバ向けのデータバックアップソフト「IXOS-FileSystemArchive」を発表した。イキソスは同時に日本市場向けの新戦略を発表。企業コンテンツ管理の新製品を積極的に市場投入していく考えを示した。

 IXOS-FileSystemArchiveは、共有ファイルサーバ上に保存したオフィス文書を自動でバックアップし、アーカイブとして保存するソフト。CD-RやDVD-Rなど安価なメディアに保存するので、既存のストレージ機器と比較して低コストでバックアップを取ることができる特徴がある。バックアップを取る際、ファイルサーバ上にはファイルのリンクだけが残され、ファイル本体はCD-Rなどのメディアに保存される。ユーザーはファイルのリンクをクリックすることで、本来のファイルを開くことができる。リンクは1KBのファイル容量しかなく、ファイルサーバのデータ容量の節約につながる。

イキソスソフトウェアの営業&マーケティング担当副社長 勢山登喜子氏

 ファイルサーバの管理者は、ファイルサーバをバックアップするスケジュールや対象ファイル、ファイルサイズなどを設定する。過去3カ月に更新されていないファイルだけをバックアップするなど企業の利用に応じて詳細な設定が可能だという。IXOS-FileSystemArchiveにはリカバリ機能もあり、ファイルサーバ上のリンクを削除しても確実にファイルを復元できる。IXOS-FileSystemArchiveはWindows NT Server 4.0、Windows 2000 Serverに対応。サーバライセンスは450万円。クライアントライセンスは1000ユーザーからで200万円となっている。イキソスの初年度の売上目標は3億円。

 また、同社は日本市場向けの販売戦略を発表した。製品を積極的に投入し、アーカイブツールベンダから企業コンテンツ管理の総合ソフトベンダに移行することを目指す。イキソスの営業&マーケティング担当副社長 勢山登喜子氏は、イキソスの企業コンテンツ管理製品について「ビジネスプロセスに合わせてペーパーレス改革を実行できるのが最大の強み」と説明した。イキソスは、2004年6月には企業内の文書やワークフローを統合管理する「IXOS Solution Suite 6.0」を国内で出荷する計画。また、これまで未開拓だった中堅市場に対して、SAP R/3向けのアーカイブソフト「IXOS-eCON Solution for SAP Lite」を出荷する。コンサルタントや、インプリメントパートナー、リセラーパートナーを拡充し、売り上げの拡大を目指す。勢山氏は今年度のイキソスの目標を、昨年度70%アップの25億円と設定。「5年で売り上げが100億円のソフトベンダになる」と述べた。

(垣内郁栄)

[関連リンク]
イキソスソフトウェアの発表資料

[関連記事]
戦略的なWebサイト運営が"ブランド"を作る (@ITNews)
IBMが貴社のワークスタイルを変革します (@ITNews)
実ビジネスに広がるか、XMLを使ったコンテンツ配信処理 (@ITNews)
[Interview] 「PDFにライバルはいない」、アドビのサーバソリューション (@ITNews)
Exchange Serverのメール容量を無限にするソリューション (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)