デザインセンスとコーディングセンスの融合、マクロメディア

2003/10/31

米マクロメディア 製品担当プレジデント ノーム メイロウィッツ氏

 Webアプリケーションのクライアントとして、Webブラウザの機能はあまりにも貧弱すぎる。表現力もない。リンクをクリックし、ページのリフレッシュを待つ間、ユーザーのストレスはたまるばかりである。果たして、現在使われている“普通の”WebブラウザはWebアプリケーションのフロントエンド環境として適した存在といえるのだろうか?
 
 マクロメディアが投げかける疑問を集約するとこういうことになるだろう。もちろん、マクロメディアはこの問題に対する独自の解答を用意している。それは、オーサリング・ツール「Macromedia Flash MX 2004」であり、デザインツール「Macromedia Fireworks MX 2004」であり、Webサイト制作ツール「Macromedia Dreamweaver MX 2004」であり、このような最新ツールを統合とした「Macromedia Studio MX 2004」という形で提示される。

 10月30日に行われた同社の新製品発表会で、次々に繰り出される「MX 2004」と冠された新製品群。搭載される新機能の数々が共通して目指すのは、「インターネットを使いやすくする」(マクロメディア 代表取締役 井上基氏)という、単純だが、実現するには非常に困難なテーマである。同社のアプローチは、これまで蓄積してきた、表現力豊かなコンテンツ制作支援ツール(映像、音楽といった動的な表現が主体)と、このようなコンテンツをすべてインターネット上で展開するための技術ノウハウを結集したものである。“リッチ・クライアント”、あるいは“リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)”なる新たな言葉の普及、そしてそのニーズの高まりという市場環境が、同社のビジネス展開に弾みをつけているのも事実だ。

 Webサイトを構築する人種は、プログラミング言語を操るいわゆるプログラマと、サイト・デザインを行うデザイナの大きく2種類に分けられる。通常、プログラマとデザイナが活用するツールは違う。前者は例えば、マイクロソフトのVisual Studio .NETを利用し、後者はマクロメディアのDreamweaverを使うという具合に。しかし、Webアプリケーションの性質が、静的なものから動的なものへと変化していく中で、プログラマとデザイナが活用するツールを融合してしまおうとする動きが出てきた。

 マクロメディアが目をつけたのはまさにそこである。コーディング作業主体のプログラマを、同社が得意とするオーサリング・ツールのユーザーに取り込もうという思惑が働いたのは、市場の流れからいって、当然のことかもしれない。このようなマーケティング上の戦略に合わせ、製品群の機能も、動的なWebサイトを構築するという1つの目的に集約、統合した。米マクロメディア 製品担当プレジデント ノーム メイロウィッツ(Norm Meyrowitz)氏の言葉を借りれば、「右脳型の開発者(プログラマ)と左脳型の開発者(デザイナ)がともに使えるツールは、マクロメディア製品以外存在しない」ということになる。

(編集局 谷古宇浩司)

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