Oracle 10gは「遠隔医用画像診断システム」も構築できる

2003/11/22

 日本オラクルはソフトバンクBBと共同で、ドクターネットの新しい「遠隔医用画像診断サービス」を構築することを発表した。
 
 ドクターネットは、医療画像を中心とした情報のデジタル化、効率化により医療供給体制の向上を目指している民間企業。現在、日本の放射線科部門では、医用画像撮影装置の導入台数に比べ、撮影画像を診断する読影医師の数が不足している。同社はこの問題を解決するため、読影医師グループを組織化し、医療機関からネットワーク経由で送られてくる医療画像を診断する「遠隔医用画像診断サービス」を運用中だ。
 
 今回の新システム構築は、国内ブロードバンドの普及および個人情報保護法など医療分野を取り巻くIT環境の急激な進化に対応するのが目的。ドクターネットはオラクルとソフトバンクBBが共同で推進する、「BBユーティリティ・コンピューティング」のプラットフォームを活用する。

 新システムは、医用画像データの世界標準規格であるDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)形式のファイルをオラクルのデータベースで直接保管、管理する。このデータベースサーバをソフトバンクBBが提供する光ファイバによるIPネットワーク上に構築。ソフトバンクBBの法人向けブロードバンドVPNサービスやリモートアクセスサービスなどのセキュアネットワーク技術、オラクルデータベースのセキュリティ機能を組み合わせて、医療のIT分野で求められるセキュリティ要件に対応する。

(吉田育代)

[関連リンク]
日本オラクルの発表資料
ソフトバンクBBの発表資料

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