IIJ-Tech、ノベルとEAIサービスに船出

2003/11/28

IIJ-Tech 代表取締役社長の鈴木幸一氏

 アイアイジェイテクノロジー(IIJ-Tech)は11月27日、ノベルと協業してデータ・インテグレーション・サービス(DIS)を開始すると発表した。DISとはIIJ-Techによると、EAIとEIPとDirectoryサービスをミックスした、企業内システムのデータ統合を提供するサービスのこと。企業内を流れるデータをすべてXML化し、Webサービスとして実装することで、必要なデータの検索や抽出、異機種間データ連携やシステム連携を行う。ASPサービスとしてこのようなEAIビジネスを提供するのは「世界で初めて」(IIJ-Tech)という。

 同サービスは、DISのシステム基盤プラットフォームに接続するだけでビジネス資源を仮想的に統合するという「情報サービスコンセント」なる概念に基づいている。基盤のプラットフォームとは、IIJ-Techのデータセンターに配置されたサーバであり、このサーバ上にDISのエンジンとなるノベルのWebサービス統合プラットフォーム「Novell exteNd」を載せ、基幹業務システムの連携やビジネス情報の仮想統合を提供する。企業内に分散するさまざまなプラットフォーム上で稼働する多様なアプリケーション、例えば会計、在庫、販売・購買アプリケーションのデータを連携するため、exteNdが有するコネクタ(JDBC Connector、telnet Connector、SAP Connector、3270 Connectorなど)を活用する。

 企業内のデータ統合というニーズは結局、システム統合という巨大な問題に直結する。EIP、EAIというキーワードの登場で脚光を浴びるサービスではあるが、実現に向けてはIT業界と顧客企業の暗中模索が続いている最中ともいえる。IIJ-Tech 代表取締役社長の鈴木幸一氏も「今回のサービスはあくまで真のデータ統合、あるいはシステム統合に至るまでの“移行的な形式”のサービスに過ぎない」と述べる。

 今後の計画として、RosettaNetの実装をはじめとした機能拡張のほか、PC管理サービス(資産管理、セキュリティ管理、ヘルプデスク)、アカウント統合管理(ディレクトリ管理、アカウント統合、シングルサインオン)のサービスの追加を行う予定。これらのサービスは基本的にノベルの技術および製品を活用して展開する模様である。

(編集局 谷古宇浩司)

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