データとサービスをマッピングする、DataSpider

2003/12/10

 アプレッソは12月9日、XMLテクノロジを活用したデータ変換ミドルウェア製品の「DataSpider Enterprise Server Ver1.5」を発表した。新機能として、XMLマッピングツール「DataSpider Mapper」、GUI管理ツール「Web Console」、ユーザーから要望の多かった「Excel Adapter」を提供する。

アプレッソ 代表取締役社長 小野和俊氏

 DataSpiderは既存のデータベースやレガシーシステムに蓄積された多種のデータを入力とし、XSLT変換機能を使ってデータ整形やWebページ配信を可能にする製品で、GUIツールによるノンプログラミング環境が特徴だ。変換エンジンは独自技術を排し、XMLの標準変換言語であるXSLTに準拠する。アプレッソ 代表取締役社長 小野和俊氏は「XMLを使った製品である以上、標準技術に準拠しなければ意味はない」と、ピュアXMLベンダとしてのこだわりをみせた。

 今回のバージョンアップは「変換機能の強化をテーマとして取り組んだ」(小野氏)とした。前バージョンでも直感的な操作でマッピング定義するGUIツールは提供されていたが、その上位ツールとして変換ロジックの追加や操作性を拡張したDataSpider Mapperを開発したという。全角半角変換、数値漢数字変換、西暦和暦変換といったXSLTでは実現困難なロジックが新たに提供される。ユーザー独自のロジック定義も可能だが、「今回用意した105個のロジックを使えば、ほとんどのビジネスシーンに対応できるはず」と、小野氏は自信をみせた。

 操作性については、ドラッグ&ドロップでマッピングを定義するGUIツールに、変換結果を逐一確認できる「リアルタイムプレビュー機能」が追加された。画面左に入力データ、画面中央でマッピングを定義すると画面右に結果を反映させたデータが表示される。従来はスクリプトを走らせないと結果を確認できなかったが、「これによって生産性が大幅に向上する」とした。

 管理ツールはコマンドラインベースからWebブラウザベースに変更された。製品にはTomcatがバンドルされており、サーバ製品を別途用意する必要はない。HTTPプロトコルを使えるメリットは、ファイアウォール越しのリモート接続に80番のポートで通信できること。分散環境での運用にも対応する。

 Excel AdapterはMicrosoft Excelの入出力を可能にするアダプタで、すべてのシートの全領域について、フォントスタイルや関数、マクロまで対応した読み込みと書き込みができる。また疑似的ながらトランザクションも実現しており、複数のExcelファイルを操作する途中でエラーが起きた場合、初期状態までロールバックする。例えば、各営業所からメール添付ファイルとしてExcelファイルを収集し、データ構造を変換したうえでデータベースに格納するといった使い方も想定できるだろう。Excel97〜2002に対応する。

 DataSpider Enterprise Server Ver1.5は、サーバ本体と開発ツール、運用ツール、接続用ソフトウエアを含んだ製品構成で、ライセンス価格はサーバ1CPU当たり550万円(5開発ユーザーライセンス含む)。動作環境はWindows NT 4.0 Server/Workstation(SP6以上)、Windows 2000 Professional/Server、Windows XP Professional、SPARC版Solaris 8、HP-UX11i、Red Hat Linux 7.2/7.3/8.0、AIX V5。

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