IBMの新ブレードは「基幹系システムでの利用を加速」

2004/2/19

 日本IBMはXeonプロセッサ MP 2.8GHzを最大4個搭載できるブレードサーバの新モデル「IBM eServer BladeCenter HS40」を発売したと2月18日、発表した。日本IBMのxSeries&IntelliStation事業部 製品企画 担当 北原祐司氏は同社のブレードサーバについて「基幹系システムでの利用が浸透し始めている」と指摘し、「システム全体の簡素化を進め、オートノミック・コンピューティングを加速化する」とアピールした。

日本IBMのxSeries&IntelliStation事業部 製品企画 担当 北原裕司氏。抱えているのが「IBM eServer BladeCenter HS40」

 HS40はIBMのブレードサーバ用シャーシ「BladeCenter」に格納する。HS40は、IBMが2002年10月に発表した「HS20」の2倍の厚さがあり、1台のBladeCenterには最大7台を搭載可能。HS20やPower PCプロセッサを搭載した「JS20」と混在し格納することもできる。IBMではHS40の対応OSとしてWindows Server 2003、Windows 2000 Server(SP3)、Windows 2000 Advanced Server(SP3)、RedHat Linux Advanced Server2.1日本語版、SUSE Linux Enterprise Server 8、Turbo Linux Server 8の稼働を確認している。HS40の最小構成価格は248万円。IBMでは3月26日注文分まで通常価格の32%引きの168万円で販売する。

 IBMがHS40で打ち出したいメッセージは「基幹系システムで使えるブレードサーバ」ということだ。省スペースや省電力を目的に機能を限定したブレードではなく、データベースやアプリケーションサーバ、ストレージなどの機能を統合できるというのがアピールポイント。Xeonプロセッサを最大4個搭載し、パフォーマンスを向上させたことで、データベースやWebアプリケーションサーバなどの基幹業務をブレードに任せられるようにした。

 もちろん、クラスタリングソフトを使い1枚のブレードにかかる負荷を複数のブレードに分散したり、障害が起きたブレードの業務を別のブレードにダイナミックにプロビジョニングすることができる。北原氏によると、IBMのブレードサーバはオンラインゲームのサービスなど、トランザクションの増減が予測しづらい分野のサービスで利用が広がっているという。

 また、日本IBMはVPNで接続した遠距離のストレージ内にOSをインストールし、離れた場所のBladeCenterを起動する実験を行っていることを明らかにした。BladeCenterの各ブレードサーバはハードディスクドライブ(HDD)を内蔵しない構成が可能で、別にブレード型のSCSI HDDのユニットや、ブレード型のファイバチャネル・スイッチをBladeCenterに搭載して利用する仕組みになっている。
 
 IBMが行っている実験では東京・晴海にBladeCenterを設置し、VPNで接続した東京・紀尾井町、台湾、ニューヨークにOSをインストールしたストレージを用意。ネットワーク経由でBladeCenterを起動し、サービスが利用できるかを検証している。サーバのプロセッサ部分とストレージ部分を別々に設置することで、最も故障が多いとされるストレージを集中管理でき、「大規模分散システムのメンテナンス・フリー化」(日本IBM システム製品事業部 斎藤彰宏氏)が可能になるという。ストレージを集中することで、セキュリティパッチの適用やバックアップ、アップデートなどをデータセンターに集約可能で、システムの運用管理コストの削減にもつながるとIBMでは見ている。

(編集局 垣内郁栄)

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日本IBMの発表資料

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