国産メインフレームを狙い撃つIBMのUNIX

2004/3/19

日本アイ・ビー・エム 常務執行役員 システム製品事業担当 橋本孝之氏

 日本アイ・ビー・エムは3月18日、他社メインフレームを対象としたレガシー・マイグレーション事業の加速のため、ビジネスパートナー3社(アイネス、キヤノンシステムソリューションズ、コベルコシステムズ)との協業を開始すると発表した。この3社はレガシーシステムからUNIXサーバへの移行に強みを持つ。同社では、年内にもレガシー・マイグレーション事業に参加するパートナー数を20社まで拡大する予定。

 今回対象となる同社のサーバはpSeriesである。サーバ分野の、他社メインフレームからのレガシー・マイグレーションは、すでにzSeries、iSeriesで実施してきており、今回pSeriesが加わることで、同社のサーバラインアップがすべて他社のメインフレームをターゲットとしたレガシー・マイグレーション事業に加わることになる。レガシー・マイグレーションには、同社が開発した他社メインフレーム対応のコンバージョン・ツールをパートナー企業に提供する。

 同社のサーバ製品群におけるUNIX機 pSeriesの業績はなかなか好調である。z/iそれぞれのシリーズが前年比減収という厳しい状況だったにもかかわらず、pSeriesは前年比2桁増を記録した。日本アイ・ビー・エム 常務執行役員 システム製品事業担当 橋本孝之氏は「ハイエンドのUNIX市場では、サンを抜いてHPに次ぐシェアを獲得した」とIDCの調査結果をもとに、その好調ぶりをアピールしている。

 現在のサーバ市場のビジネス・トレンドは、今回の同社の発表にもあるように、メインフレーム・システムのオープン・システムへの移行が中心となっている。日本は特にメインフレームの残存率が高く、「小さな事業所にもいまだメインフレームがたくさん稼働している状態」(橋本氏)である。しかも、現役で稼働している場合がほとんどであり、「顧客の要望は、現在の状況を変えることなく、システムだけ刷新をして、新しい技術にも対応できるように移行してほしい」(橋本氏)という要望が多い。ここでポイントになるのは、メインフレームの既存資産と、日本IBMならAIXやLinux上で稼働する新しいアプリケーションを1台のサーバ上で動かし、一元的に管理できる環境を提供することである。

 なお、2004年は米IBMが1964年にS/360を発表してから40周年にあたる年で、「4月7日以降、その手のイベントを予定している」(橋本氏)そうである。

(編集局 谷古宇浩司)

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