楽天が証券取引に本格進出、8月にも仲介開始

2004/3/20

 インターネット専業のDLJディレクトSFG証券の代表取締役社長 國重惇史氏は、親会社の楽天が証券仲介業者となり、今年8月にも楽天が運営するポータルサイトを通じて証券を売買できるようにすることを3月18日、明らかにした。國重氏は「DLJのWebサイトに来なくても楽天で口座開設、証券取引ができるようにする」と述べ、「デイトレーダーはDLJ、証券取引の初心者は楽天を利用してもらう」と投資家に合わせてポータルサイトを使い分ける考えを示した。

DLJディレクトSFG証券 代表取締役社長 國重惇史氏。「日本国際金融システムフォーラム」(主催:G‐MAC)

 DLJは現在、楽天のポータルサイト「楽天市場」に出店し、口座開設や投資信託のプロモーションを行っている。証券仲介業の4月解禁を受けて、楽天が8月にも証券仲介業者となり、楽天市場上で投資家が口座開設や証券取引、投資信託の購入ができるようにする。楽天グループが運営する各種サービスの2400万人以上の会員がターゲット。「良い商品があっても口座開設のハードルが高い」(國重氏)というインターネット証券のデメリットを、知名度が高く来訪者が多い楽天市場上で口座開設を可能にすることで払しょくする。DLJは新規の口座開設者に対して楽天市場で利用できるポイントをプレゼントするキャンペーンをすでに開始し、楽天会員の取り込みを始めた。

 國重氏は楽天が仲介する証券の売買について、「国内株式、投資信託、外為、中国株、エンターテインメント投資を中心に検討している」と説明した。國重氏によるとDLJの利用者は1日に何度も証券取引を繰り返すデイトレーダーの利用比率が高く、DLJでは引き続き、デイトレーダーに対して高品質なサービスを提供。楽天市場では証券取引の初心者や一般投資家向けに、分かりやすいサービスを提供する方針だ。30代の男性利用者が84%を占めるDLJに対して、楽天グループの会員は30代の男女が半々。楽天グループの女性会員をDLJに引き込むなど「ポータルサイト+ネット証券」のシナジー効果が期待できる。DLJの社名も近く変更。三井住友銀行をはじめ、ほかのメガバンク、地方銀行、郵便局との仲介の協業も進める方針で、証券初心者の取り込みに注力する。

(編集局 垣内郁栄)

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