SCM 2nd ジェネレーションは1st ジェネレーションとどう違うのか

2004/4/2

米i2テクノロジーズの創業者で代表取締役会長兼CEOのサンジブ・シドゥ氏

 「第2世代SCMをわれわれは“Closed loop SCM”と呼ぶ」。米i2テクノロジーズの創業者で代表取締役会長兼CEOのサンジブ・シドゥ(Sanjiv Sidhu)氏は、過去10年間の企業におけるSCMの技術状況を振り返り、「(この第1世代は)計画(plan)というものに比重を置いたシステムだった」とし、これからのSCMを第2世代と位置付けたうえで「plan、do、check、actという、より柔軟性に富んだシステムへと進化する」と述べた。この概念を体現したSCMの総合コンポーネント群がi2の製品群であり、Closed loop SCM ソリューション・スイートと同社が呼ぶところのコンポーネント群である。

 シドゥ氏は抽象論に陥りがちなSCMの議論をできるだけ分かりやすく解説するために、比喩(ひゆ)を多用する。Closed loop SCMの解説はこうなる。「i2のオフィス(恵比寿)から成田空港まで車を走らせるとする。その時、どのようなルートで空港に行くか計画を立てると思う。従来のSCMは、例えば、10分後に交通渋滞にぶつかった場合、当初に立てた計画に修正を加えて、違うルートを探したものだ。計画から外れたイベントが発生するたびに、細かく、修正を加えた。いかに柔軟に対応できるかが重要だったわけだ。しかし、Closed loop SCMは、渋滞に陥りそうな要所をあらかじめ監視しておき、最適な計画を立案することを目指すものである」。
 
 つまり、サプライチェーンにおける変動性と複雑性を常時モニタリングし、適切な事業計画を決定、これらの意思決定に基づいて迅速に行動することにより、企業は顧客への納期回答の遵守率を高め、適切な商品を適切な場所に適切な時期に届けることができるようになる、ということだ。同社ではすでにClosed loop SCMの概念を適用した製品をリリースしており、2004年4月末にはバージョンアップ版のリリースを予定している。

 なお、同社は日本法人に、前任の中根滋氏に代わり、代表取締役社長兼CEOとして三菱商事出身の横溝陽一氏を置き、さらに日本市場を、オーストラリア、中国、インド、韓国、台湾からなる「グレーター・アジア・パシフィック地域」の中の一市場として統括する体系を新たに構築した。グレーター・アジア・パシフィック地域の責任者にはハイテン・バリア(Hiten Varia)氏が着任、横溝氏はバリア氏の直属ということになる。この体制で、同社がこれまで強みを発してきた日本市場における自動車産業を始めとしたハイテク産業への傾注を、消費材ベンダや流通業にまで拡大していくなど、新たな手を打っていく予定だという。

(編集局 谷古宇浩司)

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