「びっくりするほど安価」で今夏登場予定、
Java Studio Creator

2004/4/7

サン・マイクロシステムズ 常務取締役 末次朝彦氏

 ソフトウェア開発の現場でエンジニアが直面する悩みとは何だろうか。「技術・知識の習得に時間がかかり過ぎること」だろうか。それとも「開発ツールと情報の更新サイクルがバラバラで対応に困る」ことか。あるいは「コスト削減・短納期のプレッシャーに押しつぶされそうになっている」ことだろうか。

 このような問題を解決するためにサン・マイクロシステムズが用意した解答は、「コミュニティ活用も含めた『環境』を利用してツールベンダと開発者の垣根を取り払うこと」「ツールと情報のライフサイクルを同期化すること」「容易なプログラミングを実現すること」「性能の向上」「最新ソフトウェアをいち早く提供する仕組みの構築」である。
 
 そして、このような解答を具現化した実際の製品として同社は4月6日、Javaアプリケーションプログラム統合開発環境の最新版「Sun Java Studio Enterprise 6」とSolaris向けアプリケーション開発ツールの新製品「Sun Studio 8」をリリースすると発表した。また、開発コードネームProject Raveで知られるGUIベースのJava開発環境「Java Studio Creator」の早期評価版の公開を4月9日から開始するとアナウンスした。

 今回発表された開発環境の中で注目すべきは、JSPアプリケーション開発の効率化を目指して開発されたJava Studio Creatorだろう。「やはりJavaは難しい、という声は多かった。サンはマイクロソフトのVisual Studio .NETを十分に研究し、Javaは難しいというイメージを払拭(ふっしょく)することに努めている」と同社 プロダクト&ソリューション マーケティング本部 本部長 山本恭典氏は話す。同ツールは、マウスを使用したドラッグ&ドロップの操作だけで、ソースコードを(ほとんど)記述することなく、プログラムの作成が可能な開発環境である。「びっくりするほど安価」(同社)な価格で、2004年夏頃に正式リリースされる予定。

 Sun Java Studio Enterprise 6は「Sun ONE Studio 5」の最新アップグレード版。サンのエンタープライズ向けミドルウェア製品群「Sun Java Enterprise System」環境で動作するアプリケーションやサービスの開発に最適化されている。Sun Studio 8は、Solaris向けの製品で、32ビット/64ビットC、Fortranアプリケーションのビルド、コンパイル、デバッグを行うための統合開発環境である。

 なお、4月2日に発表された、サンとマイクロソフトの和解(独占禁止法や知的財産権など両社間のすべての係争の和解)に関するインパクトが、今後のサンのビジネスにどのような影響を及ぼすかについて、同社 常務取締役 末次朝彦氏は「両社の顧客にとってはメリットしかないだろう。2つの企業のテクノロジを連携させることで、複雑さが排除され、サービス展開の速度が増すことになるだろう。いずれにしても、サンはこれまでの立場をまったく変えてはいない」とコメントした。

(編集局 谷古宇浩司)

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