新年度を迎え「100社導入できるかな♪」、マニュジスティックス

2004/4/15

マニュジスティックス・ジャパンの代表取締役社長 新造宗三郎氏

 マニュジスティックス・ジャパンの代表取締役社長 新造宗三郎氏は4月14日、SCM導入後に顧客企業を定期検診するなどの「SCMフォローアッププログラム」を開始し、現在58社の導入企業を2006年2月末に100社に拡大することを目指す新年度の戦略を発表した。新造氏によるとマニュジスティックスの国内導入企業の約半数は食品・飲料・日用品・アパレルなどの業種だが、「通信・ハイテク製造業、流通・小売にも十分にアプローチしていける」としていて、新規分野の拡大を目指す考えも強調した。

 SCMフォローアッププログラムは、SCM導入後の市場環境やビジネスモデルの変化に対応し、SCMを中心としたシステムを継続的に改善していくために、Assess(評価)、Deliver(導入)、Operate(運用)、Evolve(発展)のサイクルを展開していく「クライアント・エンゲージング・モデル」をベースにしている。

 同プログラムは「サプライチェーン診断」「オンデマンド コンサルティングサービス」、既存サービスの「プロダクトサポート」で構成。サプライチェーン診断はSCMシステムの“定期検診”で、SCMのKPIや顧客満足度、在庫水準、定着度などを測定し目標の達成度合いを検証する。目標に達していない場合は、問題点を洗い出して分析。ボトルネックの解消など改善策を探る。改善策によってどの程度の効果が期待できるかのシミュレーションなども実施するという。

 オンデマンド コンサルティングサービスは顧客企業の業務内容に踏み込んだコンサルティングを提供する。プロダクトの使いこなし、システム運用にかかわる相談からビジネスプロセス全般の相談まで柔軟に対応するという。プロダクトサポートは以前から提供しているサービスでプロダクト全般に関する相談に対応する。

 また、米マニュジスティックス グループバイスプレジデント兼アジアパシフィックオペレーションズ プレジデント ケネス ウォレット(Kenneth Wallett)氏は「今年フォーカスするのは日本、中国、オーストラリア」と述べた。顧客企業に対して成長性、価値、セキュリティ、実績を提供するGVSPモデルをアジアでも導入するという。

(編集局 垣内郁栄)

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マニュジスティックス・ジャパン

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