エンジニア募集中、グーグルが東京に開発センター設立

2004/4/21

 米グーグルは東京・渋谷のグーグル日本法人内に「Google東京研究開発センター」を設立した。すでに日本人エンジニアの採用活動を開始。1〜2カ月後に開発を開始する。4月20日にセンター開設を発表した米グーグルの技術担当副社長 ウェイン・ロージング(Wayne Rosing)氏は「日本語によるサーチエンジンのクオリティを向上させる」とセンターの役割を説明。「優秀なエンジニアを獲得したい」と述べ、センターをグーグルの研究開発の1つの拠点に育て上げる考えを示した。

米グーグルの技術担当副社長 ウェイン・ロージング氏(右)とセンターに派遣される米グーグルのソフトウェア・エンジニア Andrew Chatham氏。Chatham氏は米デューク大出身でコンピュータ・サイエンスのほかに日本語も学んだ。24歳

 センターには米グーグル本社から4人のエンジニアが派遣され、共同で研究開発を行う。研究開発の基本は日本語を対象にしたサーチエンジンの性能を向上させること。「日本の文化を考慮した検索結果を出せるようにしたい」(ロージング氏)としている。センターの日本人エンジニアにも米本社のエンジニアと同様に担当している業務以外の研究開発を行う時間を与えられ、新テクノロジ、新サービスの開発に注力できる。米本社の指示で研究開発を行うのではなく、日本発のテクノロジ、サービスを米本社にフィードバックできるよう双方向の体制を整える。「米本社の研究体制の一部として敷居を設けずに研究開発できるようにする」という。グーグルは同様の研究開発センターを日米以外で、スイス・チューリヒ、インド・バンガロールに設立している。

 グーグルはセンターで働く日本人エンジニアの採用を始めた。コンピュータ・サイエンスの博士号を持っていることなどが条件。ロージング氏はほかにエンジニアリング・スキル、小さなチームで働くことを好むこと、そして「スマート(優秀)であること」をなどを条件に挙げた。英語でコミュニケーションが取れるのも基本的な条件。選考は米グーグルと同様の方法で行われる。社内の採用委員会で技術的なレベル、資質を見る4〜5回のインタビューを実施し、即戦力となるかを判断する。アップルコンピュータやサン・マイクロシステムズなどハイテク業界で30年以上働くロージング氏は「非常にシビアな選考になる。最終的には『こいつと一緒に仕事ができるか』が判断基準」と述べた。

 グーグルは大学院生向けのインターン制度も新たに設ける。インターンは今夏からセンターで研究開発に従事する。ロージング氏は「グーグルは資本力のある大企業がライバル。優秀な人を集めて優れたアイデアを生み出すことに、すべてのリソースを投入する」と述べ、日本で優秀なエンジニアを発掘する意気込みを強調した。

(編集局 垣内郁栄)

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