中小企業でも導入可能なアンチウイルスパッケージ

2004/4/21

 ソフォスは、中小企業が導入しやすいようにパッケージ化したウィルス対策製品「Sophos Small Business Suite」の販売を開始した。専任のIT担当者がいないなどの中小企業の実態に即し、導入が容易でアップデートが自動的に行われ、しかも集中管理が可能といった特徴を持つ。

「昨年オックスフォードに新設した英国新本社ビルでは、竣工式にエリザベス女王をお迎えした」(ブロデリック氏)

 同製品は、クライアントPCやサーバPC上でウイルス対策を行う「Sophos Anti-Virus Small Business Edition」と、メールゲートウェイとしてウイルス侵入を阻止する「Sophos PureMessage Small Business Edition」を1つにパッケージ化したもの。それぞれの製品も新製品となる。特にPureMessageは、英国本社が昨年(2003年)9月に買収したカナダのActiveState社の技術を採用した第1弾の製品。「ゲートウェイ関連の製品は、今後すべて『PureMessageブランド』に統一する」(ソフォス 代表取締役社長アラン・プロデリック(Alan Broderick)氏)。

 プロデリック氏は「世界的にもソフォスは中小企業の顧客を数多く抱えているが、いままでのエンタープライズ版はそうした顧客には複雑すぎた」と、今回の製品では導入や運用が容易になった点を訴えた。

 Sophos PureMessageは、Windows上でExchange ServerとSMTPに対応する。クリック1つでインストールでき、自動的にウイルス情報をアップデートする。Sophos Aiti-Virusは、管理画面から導入状況やアップデート状況が一括管理でき、全マシンの自動アップデートなども可能。WindowsとMacOS Xに対応する。いずれも導入や運用が中小企業向けにカスタマイズされ、容易になっている。また、どの製品にも24時間、365日のテクニカルサポートが含まれており、トラブルにも迅速に対応できる。

 価格は、Sophos Small Business Suiteで1年間の5ユーザーパックが税込み6万8250円。エンタープライズ版では利用者の自宅のマシンでの利用が許されているが、このSmall Business Suiteでは企業内で利用しているマシンのみの利用となる。

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ソフォス

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