ソフトにアップデート機能は必須? InstallShieldの新ツール

2004/5/29

 ネットワールドは、修正プログラムを取り込むなどアップデートの機能をソフトに組み込める米InstallShield Softwareのソフトベンダ向け新ツール「InstallShield Update Service」を販売開始すると5月28日に発表した。InstallShield Softwareのプロダクト・マネージャー クリス・ワーナー(Chris Woerner)氏は、ソフトベンダがアップデート機能を自前で開発することに時間やコストがかかっていると指摘し、「InstallShield Update Serviceを使うことでコアのソフト開発に集中できる」と述べた。

米InstallShield Softwareのプロダクト・マネージャー クリス・ワーナー氏

 ソフトベンダはInstallShield Update Serviceを使うことで、Windows XPの「Windows Update」のように修正プログラムやセキュリティ・パッチ、データなどをソフトに送り込み、インストールさせることができる。従来のソフトのアップデートは、ユーザーがWebサイトにアクセスして自分で修正プログラムをダウンロードする方法が多かった。しかし、この方法ではユーザーが確実に修正プログラムをインストールするかどうか、ベンダ側には分からなかった。

 InstallShield Update Serviceは、InstallShield Softwareが提供するインストールプログラムと連携し、ダウンロードした修正プログラムのインストールをユーザーに促すことができる。修正プログラム、セキュリティ・パッチ以外にデータを配布することが可能。営業スタッフが取引先に見せる価格リストなどを常に最新の状態に保つことができる。InstallShield Update Serviceではユーザーが自分でアップデートをするかどうか選択し、ウィザードに従ってダウンロードとインストールを実行する方法、ユーザーが気づかないうちにダウンロードしインストールする「サイレント」機能の方法などがある。

 ベンダ側でユーザーのアップデートの状況が分かるのもInstallShield Update Serviceの特徴だ。修正プログラムをダウンロードし、実際にインストールしたユーザー数などを専用のWebサイトで確認できる。ユーザー数や使っているソフトのバージョン、OS環境などをレポーティングする機能もあり、製品開発に生かせる。修正プログラムだけでなく、有償アップグレードの案内などをHTML形式でユーザーに送信し、PC上に表示させることもでき、営業ツールとしても利用できる。専用Webサイトでは修正プログラムの公開や、対象とするユーザーの設定、スケジュールなどを一元的に管理可能だ。

 販売は、サーバソフト、ライセンスなど必要な製品すべてをパッケージし販売する形式と、アップデート情報の管理に必要なサーバをInstallShieldでホスティングする形式の2つがある。サーバソフト、ライセンスなどのパッケージ販売の価格はオープン。ホスティングサービスはアップデートするユーザー数が250までの場合が8万8200円、1000ユーザーまでが17万6400円、5000ユーザーまでが52万9200円。

 InstallShield Softwareはまた、ソフトのインストーラ開発ツール「InstallShield X 日本語版」を販売開始すると発表した。従来のWindows用インストーラ開発ツール「InstallShield DevStudio日本語版」と、Linux、UNIX用のインストーラ開発ツール「InstallShield MultiPlatform」を統合した製品。1つの製品でサーバからモバイル機器まで広くカバーできるという。「Professional Edition」が23万9400円、「Premier Edition」が36万7500円。

(編集局 垣内郁栄)

[関連リンク]
ネットワールドの発表資料(その1)
ネットワールドの発表資料(その2)

[関連記事]
「マカフィー」に社名変更する前に、ネットワークアソシエイツ (@ITNews)
中小企業でも導入可能なアンチウイルスパッケージ (@ITNews)
反省が生んだMSの新セキュリティ戦略「多層的防御」とは (@ITNews)
IT管理者のためのクライアントPC発表、HP (@ITNews)
MSBlast対策で苦渋を味わうマイクロソフト (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)
- PR -