10GbE光トランシーバ採用、ファウンドリーが新スイッチ

2004/6/3

米ファウンドリーネットワークス バイス・プレジデント兼エンタープライズ事業部長 ケン・チェン氏

 米ファウンドリーネットワークスは6月2日、中小企業向けのレイヤ2イーサネット・スイッチ「EdgeIron 8X10G」を発表した。「EdgeIron 8X10G」は、トランシーバ業界団体「Multi-Source Agreement」が新しく開発した光トランシーバモジュール、「XFP」(10 Gigabit Small Form Factor Pluggable)を採用。それにより、毎秒1億2000万パケットの処理性能を実現するとともに、セキュリティ能力も向上させることに成功したという。

 米ファウンドリーネットワークス バイス・プレジデント兼エンタープライズ事業部長 ケン・チェン(Ken Cheng)氏の説明によると、XFPを活用することで、既存のトランシーバよりもコストを3分の2程度にし、消費電力も低く抑えることができる。Multi-Source Agreementが2001年に開発したXenpak(ゼンパック)と比べて、XFPはサイズを小型化し、高パフォーマンスを実現したという。チェン氏は、「XFPは、10ギガビット製品の性能を向上させるために開発された光トランシーバモジュール。今後2年間でゼンパックを追い越して、新しいスタンダードになるだろう」と語り、XFPの将来性をアピールした。

「EdgeIron 8X10G」に採用されたXFP(右)。左は従来のトランシーバ「Xenpak」

 「EdgeIron 8X10G」はセキュリティ能力を強化。HTTP、TELNET、SNMPv3などで管理トランザクションを暗号化できるようにした。運用管理面では、QoSキューイング、パケット統計情報を提供する。

 2004年7月に出荷開始を予定しているが価格は未定。

(編集局 富嶋典子)

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米ファウンドリーネットワークスの発表資料
ファウンドリーネットワークスジャパン

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