Itanium2サーバが百花繚乱、インテルの呼びかけで集合

2004/6/12

富士通が公開した次世代のIA基幹サーバ。Itaniumプロセッサを搭載し2005年中に出荷予定

 富士通は6月11日、インテルと共同で開発中のIAベースの次世代ミッションクリティカルサーバを初めて公開した。Itaniumプロセッサを搭載し、2005年中の出荷を目指す。富士通の経営執行役常務 伊東千秋氏は「オープンでミッションクリティカルなシステムはIPF(Itaniumプロセッサ・ファミリ)が必須の条件」と指摘し、開発中の新サーバをメインフレームに代わる基幹サーバに育てる考えを強調した。

 富士通の新サーバは、インテルが開催し各社のItanium2搭載サーバが集合したプレス向けセミナーで公開された。新サーバは富士通が7月7〜9日に開催する「富士通ソリューションフォーラム2004」でも展示される予定。

 富士通は2003年1月にインテルと共同で、IAベースのミッションクリティカルサーバを開発することで合意し、開発を続けてきた。伊東氏は新サーバについて「社会的システムを構築してきた富士通のノウハウとメインフレームの経験を投入し、何があっても止まらない機能をインテルと共同開発する」と説明した。機能面では「サーバのコンソリデーションを考えて、フレキシブルなパーティショニング機能を入れる」と述べた。

NECが発表したItanium2プロセッサ搭載のブレードサーバ「Express5800/1020Ba」

 セミナーではほかにNECがItanium2を搭載した国内初のブレードサーバ「Express5800/1020Ba」を公開した。Express5800/1020Baは1台のブレードに2つのItanium2プロセッサを搭載可能。高さ10Uのラックに最大で9台のブレードと電源を収納できる。主に科学技術計算の業務向けに販売する。NECの執行役員専務 小林一彦氏はExpress5800/1020Baの発表で、ハイエンドサーバが「フルラインアップを実現した」と話した。2004年度をItaniumプロセッサ搭載サーバの「飛躍の年」と位置付けたうえで「2003年度の4倍の販売を目指したい」と述べた。

 日立製作所は、米ヒューレット・パッカードが開発した「HP mx2 デュアルプロセッサモジュール」を採用し、Itanium2プロセッサを最大で128個搭載できる新サーバ「HA8500/860」と、最大32個搭載の「HA8500/740」を発表した。

「Montecito」の300ミリウェハを持つ米インテルのエンタープライズ・プラットフォーム事業本部 エンタープライズ・マーケティング&プランニング事業部長 アジェイ・マルホトラ氏

 日本ヒューレット・パッカードは、代表取締役会長の寺澤正雄氏がItanium2プロセッサを搭載した「HP Integrity サーバ Superdome」をクレジットカード会社のDCカードに納入することを発表した。DCカードではミッションクリティカルな業務であるクレジット処理業務に利用。複数のUNIXサーバで行っていた業務を統合し管理コストを最大30%削減するという。

 米インテルのエンタープライズ・プラットフォーム事業本部 エンタープライズ・マーケティング&プランニング事業部長 アジェイ・マルホトラ(Ajay Malhotra)氏は、IT投資に占めるメインフレーム関連支出が世界平均で16%なのに対して、日本企業が33%と高い比率を占めることを指摘し、「レガシー環境からの脱却が課題」と述べた。マルホトラ氏はItaniumプロセッサの次世代製品で、2005年に発表予定の「Montecito」(モンテシート:開発コード名)のウェハを国内で初めて公開。インテルがItaniumプロセッサへの投資を継続することをアピールした。

(編集局 垣内郁栄)

[関連リンク]
インテルの発表資料
富士通
NECの発表資料
日立製作所の発表資料
日本ヒューレット・パッカードの発表資料

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