突撃!隣の無線LAN「インテル編」

2004/6/15

 インテルのエンタープライズ&ネットワーク ソリューションズ本部 プログラム推進部 部長 矢嶋哲郎氏は「Mobile & Wireless World/Tokyo 2004」(主催:IDGジャパン)で講演し、インテル社内での無線LAN利用について説明した。

インテルのエンタープライズ&ネットワークソリューションズ本部 プログラム推進部 部長 矢嶋哲郎氏

 インテル社内ではノートPCの利用が進んでいてワールドワイドでは80%の社員がノートPCを使っている。日本法人に限るとその比率は95%にのぼる。無線LANの導入も先進的。特に無線LANのセキュリティには万全の対策を整えているようだ。

 矢嶋氏によると、インテル社内での無線LANセキュリティは、社内での利用ポリシーを定めたうえで802.11bによるWEP機能を利用している。暗号鍵は128ビット。暗号鍵はIT部門が設定し、クライアントPCのユーザーには暗号鍵を教えていない。暗号鍵が外部に流出し、アクセスポイントが不正に利用されないようにするためだ。さらに、無線LANに接続する際の認証にはワンタイム・パスワードによる2次認証を導入。VPNでリモート接続するのと同じテクノロジを利用している。もちろん、クライアントPCへのアンチウイルスソフト、パーソナルファイアウォールソフトの導入も行われている。

 無線LANの運用はワールドワイドで一元管理されている。OSやアンチウイルスソフトのセキュリティパッチも一元管理し、新しいパッチが開発されると世界のネットワーク拠点に設置された「Intel Software Supplyサーバ」に配信され、各クライアントPCにインストールされる。今後は無線LANをよりセキュリティレベルが高い802.11iへアップグレードすることを計画していて、TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)など新しいセキュリティ技術にも関心を寄せている。

(編集局 垣内郁栄)

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