フィッシング詐欺に対応した新ウイルスバスターができること

2004/9/10

 トレンドマイクロはコンピュータウイルス対策やパーソナルファイアウォールの機能に加えて、個人情報の漏えいをブロックする機能を強化したセキュリティソフト「ウイルスバスター2005 インターネット セキュリティ」を9月9日に発表した。米国で問題となっているフィッシング詐欺の被害を防止する機能も搭載した。

「ウイルスバスター2005」のパッケージを掲げるトレンドマイクロ 執行役員 日本代表の大三川彰彦氏

 トレンドマイクロの執行役員 日本代表 大三川彰彦氏はコンシューマユーザーのPC利用について、「家庭内でのPCの複数台利用や公衆無線LANの利用が広がってきた」と指摘。これらの状況からウイルスバスター2005では、個人情報保護に加えて、無線LANのセキュリティ対策、ホームネットワークの管理機能を追加したと説明した。大三川氏はまた、「ウイルスバスター2005は日本市場を熟知した日本発のグローバル製品」と述べ、海外製が多い競合製品に対する優位性を強調した。

 フィッシング詐欺とは、実在する企業を装う電子メールで偽のWebサイトにユーザーを誘導し、クレジットカード番号などを入力させる行為。ウイルスバスター2005では、外部から届いた電子メールの件名やリンク先のURLをチェックして「迷惑メール」「フィッシングメール」「その他悪意あるメール」の3つに分類。問題があるメールについては件名に[MEIWAKU]の文字を挿入し、ユーザーに注意を促す。

 ウイルスバスター2005にはクレジットカード番号やアカウント、パスワードなどの個人情報をあらかじめ登録し、Webサイトから外部に送信される場合にブロックする機能がある。フィッシング詐欺対策もこの機能を利用。仮にユーザーがフィッシング詐欺のWebサイトにアクセスしても個人情報の送信をブロックする。また、ウイルスバスター2005は、Webサイトへの個人情報の送信履歴を最長60日間分記録する機能があり、クレジットカード会社からの請求書と照合できるようにした。

 無線LANのアクセスポイントにどのようなPCが接続しているかを定期的にチェックする機能も付けた。セキュリティ対策をしていないアクセスポイントに他人がアクセスし、PCが不正アクセスされる被害を未然に防止できる。また、LANに接続している家族など別のPCのウイルスバスター2005の設定状況を確認できる「ホームネットワーク管理」機能も追加。ウイルス定義ファイルのアップデート状況をチェックして、リモートで最新版の定義ファイルに更新できる。

 そのほかウイルス検索実行後にPCを自動でシャットダウンする機能や、安全が確認されているファイルのスキャンを省くことでウイルス検索の時間を短縮する機能などを追加し、全体の使い勝手を向上させた。

 既存ユーザー向けのアップデートプログラムは10月12日に開始。パッケージ/ダウンロードの販売は10月22日となっている。価格はパッケージ版が8925円。ダウンロード版が5250円。

(編集局 垣内郁栄)

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トレンドマイクロの発表資料

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