[Interview] 「開発者への道しるべを目指す」と米ボーランド

2004/9/17

 ボーランドでは、開発の要求定義から展開までのプロセスを管理するソリューション「Borland ALM(Application Lifecycle Management)」を製品展開の柱としている。さらに、ソフトウェアの価値を最大限に引き出すSoftware Delivery Optimization(SDO)戦略を打ち出しており、製品間の連携を強めている印象を受ける。

 同社の今後の製品戦略について、米ボーランド副社長兼開発部門ジェネラルマネージャのジョージ・パオリーニ(George Paolini)氏に話を聞いた。


――今後数年間に向けた、Borlandの製品戦略は?

米ボーランド副社長兼開発部門ジェネラルマネージャのジョージ・パオリーニ氏

パオリーニ氏 まず、開発チーム間のコラボレーション機能を強化することだ。IDEに各種の機能を統合していき、IDE自身の価値を高めていく。例えば、開発にあたっては「コード記述」「テスト」「コンパイル」「デバッグ」といった基本作業がIDEに要求されるが、これがコード記述だけで済むのなら、テキスト・エディタがあれば十分だ。

 必要とされる機能をIDE上に統合していくことで、初めてIDEの価値が出てくる。テスト(Optimizeit)、モデリング(Together)、要求定義(CaliberRM)、チーム・コラボレーション(StarTeam)のALM製品群の機能を合わせることで、ボーランドが目指すSDOを実現する。いま開発者が求めているのは「(システム開発の過程で)どの場所にいるのか」という問い答える適切な地図であり、ボーランドはそれを提供していく。

――IBM、オラクル、サン・マイクロシステムズ、BEAシステムズなどのJava分野での競合ベンダとの対抗戦略は?

パオリーニ氏 先ほどの話ともリンクするが、ソフトウェア開発の要求定義から展開までの管理ソリューションを統合環境で提供できるのがボーランドの強みだ。ほかのどのベンダも、こういった機能を提供できているところはない。加えて、最新版のJBuilder 2005ではJSF(JavaServer Faces)などの新機能サポートも追加されており、J2EEE開発環境として必要な要件をすべて備えている。また、ボーランドではJavaと.NET環境の両方をサポートしているが、それぞれに得手不得手の分野が存在する。両環境の機能を互いに利用できるようになるJava〜.NETコネクタの「Geneva(ジェニーバ)」は、この両者をギャップを埋めるユニークなソリューションだと考えている。

――オープンソース開発ツールのEclipseをどう考えるか?

パオリーニ氏 対抗という意味でいうなら、ボーランドのJBuilder Enterpriseに吊り合うのは、IBMのWSAD(WebSphere Application Developer)だろう。Eclipseは非常に興味深い製品だが、機能的にはまだまだJBuilderの方が上だ。だが今後の動向には注目している

――次期メジャー・バージョンアップのDelphi DiamondBackの特徴は?

パオリーニ氏 Delphi DiamondBackをひと言でいうならば「ボーランド初の真のエンタープライズ開発環境」だ。DiamondBackでは、Win32と.NETという2つの環境が初めて完全に統合されており、これにC#のプログラミング環境を加え、3つの要素が1つのDelphi上に実現された形になっている。この製品が、Win32から.NETへのブリッジ的な役割を担うことになるだろう。マイクロソフトは重要なパートナーであり、今後も製品開発の面でコラボレーションを緊密にとっていく。

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ボーランド

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