ハイアット・リージェンシー・オーサカ、モバイルIP電話サービスを導入

2004/10/7

野村総合研究所 事業戦略コンサルティング部 副主任コンサルタント 高橋主氏

 野村総合研究所とインテルは10月7日、大阪市南港区にあるホテル、ハイアット・ソリューション・オーサカで無線LANによる「Mobile IP Centrexプロジェクト」を進めていると発表した。Mobile IP Centrexプロジェクトは、フュージョン・コミュニケーションズのモバイルIPセントレックスを利用して、ホテル内で無線LAN環境(IEEE802.1b/g)をベースとした音声とデータ通信環境を構築しようというもの。無線LANとIP電話通信の実現には、ホテル施設内に音声制御のためのSIPサーバを設置することなく、フュージョン・コミュニケーションズのマネージドサービスを活用して実現させる。モバイル用の音声通話には、日立電線の無線IP電話端末を用い、外線・内線のどちらともに050番号を付与する予定だ。そのほかにも、モバイルPCやPDAも利用する。

 「フュージョン・コミュニケーションズのモバイルIPセントレックスサービス」選択の理由について野村総合研究所 事業戦略コンサルティング部 副主任コンサルタント 高橋主氏は、「イニシャルコストが、自前でSIPサーバやアクセスポイントを準備するのに比べ、半分という試算結果が出た。コスト面だけでなく、通信キャリアのサービスとして運用も委託できることもメリットである」と述べた。また、通信キャリアサービスの中でフュージョン・コミュニケーションのサービスを選択した理由は、「050番号を末端のモバイルIP端末で利用できること」にある。

 ネットワーク・インテグレーションを担当する日立インフォネットの澤田博氏によると、無線LANの認証には、SSIDとパスワードを利用する。ホテルの顧客用のネットワークセグメント、業務用のネットワークセグメントを分離し、業務用ネットワークに従業員以外のものがアクセスできないように保つ予定だ。トライアル稼働テストを10月中旬に、正式な稼働は12月上旬を予定している。

 なお、本プロジェクト事務局をインテルと野村総合研究所が担当し、全体のプロジェクト・マネジメントは野村総合研究所が担当。メンバーとして、セントリーノ搭載PCメーカーに日本ヒューレット・パッカード、松下電器産業、PDAメーカーに日本HP、無線LANプリンタに富士ゼロックス プリンティングシステムズ、ネットワーク・インテグレーションに日立インフォネット、無線IP電話端末を日立電線、通信キャリアはフュージョン・コミュニケーションズが参加している。

(編集局 富嶋典子)

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