「いまが最強、至福の時」、サンCTO

2004/10/14

 「.NETとJava。この2つの勝者の相互運用性を確保する」。米サン・マイクロシステムズの上級副社長兼CTO グレッグ・パパドポラス(Greg Papadopoulos)氏は10月13日、2004年4月に提携したマイクロソフトとの共同作業についてこう説明した。「マイクロソフトとは広範な関係になっている」とも述べ、サンの方向転換を印象付けた。

米サン・マイクロシステムズの上級副社長兼CTO グレッグ・パパドポラス氏

 パパドポラス氏はマイクロソフトとの提携について「私自身はソフトの相互運用性に一番かかわっている」と説明。特にアイデンティティ管理やディレクトリサービス、セキュリティのミドルウェアでの連携を探っているという。パパドポラス氏は「ほとんどの顧客はマイクロソフトとサンの2つの環境を持っている」として連携の意義を強調。顧客からはマイクロソフトの「Active Directory」と、サンの「Sun Java System Directory Server」との連携についてのニーズが強いという。

 サンは2004年6月に富士通との提携を拡張し、共同で次世代のSPARC/Solarisサーバを開発することで合意した。パパドポラス氏は「富士通と提携し、UltraSPARCのロードマップを再強化できた」と説明。「プロセッサの開発は両社で補完的に行っている。興味深いものになっていくだろう」と述べた。

 UltraSPARCについては開発の遅れやパフォーマンスの面からインテルのItaniumやIBMのPOWERと比較して苦境が伝えられるが、パパドポラス氏は「UltraSPARCは64ビットプロセッサのリーダーだ。Itaniumの10倍は出荷している」としてこの見方を否定。さらに「チップ・マルチスレッディング技術」(CMT)を実装する開発中のプロセッサ「Niagara」(コードネーム)を挙げて、「(マルチスレッディングによって)すべての処理をチップ上に載せられるようになれば、5〜10倍のパフォーマンスになる」と述べた。

 パパドポラス氏はまた、Solarisのオープンソース化について「オープンソースはサンのコアだと思っている。Solarisもオープンソースにしようと考えている」と述べた。オープンソース化の際の契約内容は明らかにしなかったが、「オープンソース・ライセンスとして適切にやっていく。Javaのような形でオープンソースの世界と相互に影響を与えたい」と説明した。

 パパドポラス氏は「われわれは研究開発にフォーカスし、新しいシステムとは何なのかを追及してきた。ICタグなど次の波でITをうまく利用していく必要があり、会社として常にチャンレジをしていく」と語った。さらにサンの今後について「年間20億ドルの研究開発への投資の効果がでてきた」として「私たちの製品ポートフォリオは最強だと思う。私が入社して10年になるが、この10年でもいまが最強だ。私はサンにいて、最も至福の時だと思っている」と自信を見せた。

(編集局 垣内郁栄)

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