MBSDとさくらKCSが個人情報保護の新サービス

2004/11/9

 三井物産セキュアディレクション(MBSD)と、三井住友銀行、富士通などが出資するさくらケーシーエス(さくらKCS)は11月8日、個人情報保護法対策のパッケージサービスの提供で提携したと発表した。プライバシーマークの取得支援で250社以上の実績があるさくらKCSがコンサルティングを実施し、100社以上にセキュリティ技術監査を行ってきたMBSDが技術サービスを提供する。MBSDの代表取締役社長 野村一洋氏は「業界で発表されている個人情報保護法対策の中で、最も実績があるパートナーだ」とアピールしている。

MBSDの代表取締役社長 野村一洋氏(左)とさくらKCS 執行役員 ソリューション事業部副事業部長 兼 コンサルティング部長 大田正和氏

 両社はJISQ15001に準拠したコンサルティング、ソリューションを提供し、「最終的に顧客企業がJISQ15001に適合できるようにする」(野村氏)。両社のサービスは9つのパッケージで構成。さくらKCSが「個人情報の特定」や「リスク分析、業務フロー改善」「コンプライアンスプログラム策定」「個人情報保護の啓蒙」「規定の定着化教育」「入退室改善」などコンサルティング中心のサービスを提供する。

 MBSDは「サーバ、Webアプリケーションの脆弱性検査」「不正アクセス監視」「ファイル/電子メールの暗号化」など技術サービスを提供する。企業は必要なパッケージを組み合わせて利用できる。

 販売はMBSDとさくらKCSがそれぞれ行う。価格は個別見積もりだが、20人規模の企業で検査が1カ所、コンサルティングサービスのみを提供する場合で300万円からとなっている。コンサルティングサービスにMBSDの技術サービスを加える場合の価格は600万円程度。両社では2005年末までに50社、3億円の売り上げを目指す。

(編集局 垣内郁栄)

[関連リンク]
三井物産セキュアディレクションの発表資料(PDF)
さくらケーシーエス

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