インテルはサービス指向エンタープライズ(SOE)で

2004/11/11

米インテル セールス/マーケティング事業本部 副社長兼ソリューション市場開発事業部 ディレクタ ジョン・E・デイビス氏

 インテルは11月10日、「Itanium 2」の新製品を発表した。今回リリースする製品は、コードネーム名「Madison」と呼ばれていたもの。「Madison」の後に控えるのは、インテル初のデュアルコアプロセッサ「Montecino」(コードネーム)で、Madisonよりも1.5から2倍のパフォーマンス性能を実現するとされている。また、キャッシュ容量は2.5倍を目指している。

 インテルはすでに2007年までのプロセッサファミリのロードマップを公表しているが、その技術的な方向性は、企業あるいは社会におけるITの利用環境がサービス指向を目指して進化するというビジョンの下に定められている。米インテルの副社長 ジョン・E・デイビス(John E.Davis)氏はその姿をSOAならぬ、サービス指向エンタープライズ(SOE)と表現したが、その中身は同じである。今回リリースする製品群は、来るべきSOE環境に至る道の端緒を開く位置付けとなっている。

 最上位クラスのパフォーマンス性能を誇る「Itanium 2 プロセッサ L3 キャッシュ 9MB」はメンフレーム市場のRISCチップの置き換えを狙うモデル。キャッシュを9MBにまで拡大し、パフォーマンス性能の向上を目指しながらも、130Wという同社が“公約”する消費電力の上限はぎりぎり守った。ハイ・パフォーマンス・コンピューティングのクラスタ環境向けモデルとしては「Itanium 2 DP プラットフォーム」で、キャッシュを3MBに抑えることで低価格を実現した。62Wという低電圧版のモデルは「低電圧版インテル Itanium 2 プロセッサ」だ。省電力システムや高密度実装のブレードサーバ向けに提供する。

 インテルはItanium 2でRISCの積極的な置き換えを狙っている。そのためのアピールとして、例えば「スーパーコンピュータTop500のうち83システム(2004年11月時点)がインテルのItanium 2プロセッサを搭載している」などの発表を行っている。Xeonプロセッサを含めれば、500のうち320はインテル製プロセッサを搭載したサーバだという。ミッションクリティカル分野におけるインテルの攻勢はデュアルコアが実現するMontecinoあたりから本格化するものとみられる。

(編集局 谷古宇浩司)

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