@IT、ITmediaの運営会社が合併、新会社「アイティメディア」に

2004/11/26

 アットマーク・アイティとソフトバンク・アイティメディアは2005年3月1日付で合併する、と11月25日に発表した。ソフトバンク・アイティメディアが運営するWebサイト「ITmedia」と、アットマーク・アイティが運営するWebサイト「@IT」は継続する。アットマーク・アイティの代表取締役で、新会社の代表取締役会長に就任する藤村厚夫氏は「@ITとITmediaの両方のリソースを使ってより強力なビジネスをしたい」と合併の目的を説明。ソフトバンク・アイティメディアの代表取締役社長で、新会社の代表取締役社長に就く大槻利樹氏は「両社ともオンライン専業でやってきた。次の一手として極めてよい、合理的な手を打てたと思う」と語った。

合併の調印文書にサインするアットマーク・アイティ 代表取締役 藤村厚夫氏(右)とソフトバンク・アイティメディア 代表取締役社長 大槻利樹氏

 新会社の名称は「アイティメディア」(ITmedia)。資本金は3億6000万円の予定で、ソフトバンク・パブリッシングが55.7%、サンブリッジが12.5%、ソフトバンク・メディア・アンド・マーケティングが11.8%、ヤフーが5.1%、そのほか株主が14.9%を出資する。大槻氏は「ソフトバンク・アイティメディアと比較して、新会社は外部の株が入ることでソフトバンクの出資比率が希薄化し、中立性が増す。社名からソフトバンクが外れたこともあり、ITメディアとして1人立ちしていきたい」と述べた。

 藤村氏は、@IT、ITmediaの両ブランドを継続、強化しながら、エンタープライズビジネス情報を提供する新ブランドと、PCや携帯電話などコンシューマ向けの情報を提供する新ブランドを創設する考えを示した。コンシューマ向けの新ブランドでは情報提供と同時にWebサイトで紹介した製品を販売するEC事業やアフィリエイト事業の展開も計画している。新会社では会長の藤村氏はコンテンツや編集、新規ビジネスの創出を主に担当。社長の大槻氏が営業を主に担当する。

藤村氏は新会社の代表取締役会長、大槻氏は代表取締役社長を務める

 大槻氏は合併の効果として「読者や顧客への影響力をより一層高められる」と語り、「これが最も大切。かかわる人すべてに対して欠くことのできない重要なポジションになることが最大の目的だ」と強調した。藤村氏も「インターネットにほとんどの情報がある中で、メディア企業が生きていけるのかが問われている」として「(オンライン専業メディアの)われわれがまだまだ存在価値を持ち続けられるのか。その答えを探すのが新会社の目的の1つだ」と述べた。

 合併により新会社が運営するWebサイトのユニークユーザーの合計は月間700万人、ページビューの合計は月間1億を超える。新会社は2006年3月末に売上高18億円、経常利益2億円を目指す。2009年3月末までの目標は売上高30億円、経常利益5億円。早期の株式公開を目指すとしている。

(編集局 垣内郁栄)

[関連リンク]
アットマーク・アイティの発表資料
ソフトバンク・アイティメディアの発表資料

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