日本で本格デビュー、SAPポータル製品のお得度

2004/11/26

 SAPジャパンはポータル製品「SAP Enterprise Portal 6.0」(SAP EP)を12月23日に出荷すると11月25日に発表した。日本語に初めて対応し、アプリケーション連携を容易にするビジネスパッケージを豊富に用意したのが特徴。SAP R/3が入っていない環境でも利用できるようCPU単位のライセンスも設定した。SAPは「日本では今回のバージョンがデビューといえる」としている。

SAPジャパンのソリューション統括本部 ソリューションマーケティング本部 NetWeaver ディレクター 菅沼隆太氏

 SAPジャパンのソリューション統括本部 ソリューションマーケティング本部 NetWeaver ディレクターの菅沼隆太氏は、SAP EPの特徴としてさまざまなアプリケーションをポータルに接続する際に必要なビジネスパッケージを180個用意したことを説明した。SAPでは他社のポータル製品で使われるポートレットを「iView」と呼んでいて、「それをビジネス上の意味で取りまとめたのがビジネスパッケージ」(同本部 NetWeaver SAP EP ソリューションオーナー 上野陽示氏)となる。180個のビジネスパッケージはSAP製品に対応するパッケージが112、サードパーティ製品に対応が50、コミュニティ共有対応が18となっている。

 SAP EPにはiViewを登録できる「iViewウィザード」やユーザーが独自のiViewを開発できる「Visual Composer」が同梱される。SAPは、SAP Web Application Server(SAP WebAS)上でSAP以外の製品とSAP EPを連携させるビジネスパッケージを認定する取り組みも日本独自で始めた。

 SAP EPでは、R/3やCRMなどを含む「mySAP Business Suite」としてのライセンスのほかに、ポータル製品を単体で導入できるCPU単位のライセンスも新たに設定する。課金は1CPU当たり2000万円。SAP EPはSAP NetWeaverで稼働する製品のため、SAP EPを導入することでアプリケーション開発・実行環境のSAP WebAS、SAP BWが利用できる。菅沼氏は「ポータルだけを考えると安くないかもしれないが、ポータルにSAP WebAS、SAP BWが付くことを考えると競争力がある」と述べた。

 SAP EPの導入は2005年末までに新規で130社が目標。以前のバージョンのSAP EPを合わせて累計250社への導入を目指す。2007年末までに国内のSAP導入ユーザーの半分に当たる750社にSAP EPを導入するのが中期の目標だ。SAP EP導入企業のうち、SAP製品を導入していない企業の割り合いは2005年末に全体の20%、2007年には40%まで伸ばすことを目指す。

(編集局 垣内郁栄)

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SAPジャパンの発表資料

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