“VoIP先進国”日本で優位に立つ、NetIQ

2004/12/8

 NetIQは12月7日、エンタープライズサーバ環境のシステム監視を一元的に行うソフトウェア「NetIQ AppManager Suite 6.0J」の紹介セミナーを開催し、米NetIQ Corporationマーケティング&アライアンス担当シニア・バイスプレジデント オリビア・ティエリー(Olivier Thierry)氏が講演を行った。

米NetIQ Corporationマーケティング&アライアンス担当シニア・バイスプレジデント
オリビア・ティエリー氏

 NetIQ AppManager Suiteはシステム管理ソフトウェアであり、Windows管理分野では25%、Active Directory管理では16%のトップシェアを確保しているという。また、2年前よりUNIX/Linux管理分野にも進出し、2四半期連続で新規顧客50件を獲得しているとティエリー氏は語った。

 12月6日より出荷開始された最新版の「NetIQ AppManager Suite 6.0J」では、新たにIP電話(VoIP)の監視に対応したほか、新たに3種類のモジュールが追加された。「AppManager」には「NetIQ Vivinet Manager」が統合され、VoIPやルータなどのネットワーク監視に対応した。また、監視できる追加アプリケーションには、IBM DB2やWebSphere Applicaton Server、Dominoなどが追加された。

 ティエリー氏はコンビニのATMを例に出し、「ATMに最低限求めるものは、可用性、パフォーマンス、セキュアの3点。これはシステム全般にいえることだ」と主張した。NetIQはこれを実現するために、サービス管理のライフサイクルを「査定→定義→運用→レビュー→査定……」と定義。査定では「AppManager Analysis Center」、定義では「AppManager Control Center」、運用では「AppManager Performance Profiler」を新たに提供するなど、それぞれのサイクルにおいて必要なサービスを提供し始めた。実際に日本支社では、AppManagerによって、15000台以上のサーバを監視しているという。

 また、ティエリー氏はVoIP市場の魅力について言及し、特に日本のVoIP市場を「政府が積極的に推進し、専用の電話番号まで与えている、世界で最も進んでいる市場といえる」と評価。同社のVoIP管理製品をNetIQ AppManager Suiteに統合したほか、シスコとの提携関係を全面に出して、日本のVoIP管理分野でシェア拡大を図りたいと意欲を見せた。

(編集局 大津心)

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