ミッションクリティカル市場に少数精鋭部隊を投入、MS

2004/12/16

 マイクロソフトは2005年度からミッションクリティカル市場の開拓に本腰を入れる。12月1日に専門チームであるMC事業推進部を設立した。同チームはメインフレーム、UNIXの技術に精通した技術者で構成される。短期的なビジネスゴールを達成する組織ではなく、顧客と長期的な関係を強化するための戦略的な機関という位置付けであり、常にパートナー企業と行動を共にする。メインフレーム、UNIXアプリケーションのマイグレーションや再構築に注力する。

マイクロソフト 執行役常務 エンタープライズビジネス担当 平井康文氏

 同チームが実際にシステム構築のメインコントラクターとなることはない。顧客の要求に応じてIAサーバベースの最新技術を活用したシステム設計や提案を行う。このような活動を通じて、Windowsサーバの信頼性向上につとめながら、マイクロソフトのミッションクリティカル市場への参入を間接的に支援する。同社 執行役常務 エンタープライズビジネス担当 平井康文氏は「SWAT(Special Weapon And Tactics)のような少数精鋭の組織である」と表現する。製品の機能やシステム性能、RFP検証を明確化することを目的とした「フィールドテクノロジーラボ(仮称)」の設立も検討している。

 同社は2004年を通じて、ミッションクリティカル分野参入の布石となる施策を着々とこなしてきた。サポートが終了するWindows NT Server 4.0やUNIX、データベース、メインフレームのマイグレーションメリットの訴求やセキュリティ対策の強化、パートナーエコシステムの拡大(パートナー間の連携強化など)といった一連の施策は、すべて顧客の全社基幹システムにWindows Serverを導入するための伏線にほかならない。現在、同社のエンタープライズ分野における顧客数は約1万1000社で、そのうち1000社がグループ企業のペアレント・カンパニーである(残りの1万社はいわゆるグループの子会社)。そして、そのうちの100社程度が同社にとっての最重要顧客であり、MC事業推進部の真のターゲットといえる。

(編集局 谷古宇浩司)

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