BEA WebLogic Server最新版、コードネームは「Diablo」

2005/1/21

日本BEAシステムズ チーフ テクニカル ストラテジスト 伊藤敬氏

 日本BEAシステムズは1月20日、「BEA WebLogic Server 9.0」、コード・ネームDiablo(ディアブロ)をリリースすると発表した。さまざまな新機能が搭載されたDiabloだが、中核となるリリース・テーマは3つに絞られる。すなわち、「Non-Stop Application Server」として強固な信頼性を確保すること、「Unified Platform」として、ハイエンドからローエンドまでをカバーできる汎用性を獲得すること、「FOUNDATION FOR SOA」という位置付けのもと、システムやテクノロジの融合・統合を促進できる統合基盤としての性能を備えることの3点だ。

 同社の開発者向けコミュニティ・サイト「dev2dev」で、Diabloのコア部分の開発に携わったAndy Piper氏が言及しているように、Diabloをリリースするにあたり最も重視した点は、ミッションクリティカルのニーズに耐え得る性能を実現することだ。Piper氏はdev2devで、RASP(信頼性:reliability、可用性:availability、スケーラビリティ:scalability、パフォーマンス:performance)の確保がコアチームとっての(開発の)メインテーマであるとし、その中で特にreliabilityとavailabilityに注力しているとする。

 例えば、availabilityの面に関しては、コンフィグレーションの更新が動的に行えるようになっている。つまり、サーバを実行している状態のまま更新が適用され、その更新をシステムに反映させる、というようなことができるようになった。この機能は、ミッションクリティカル・システムに求められる性能の1つとして、サーバのダウンタイムをできるだけなくすことを具体的に実現するものだろう。

 システム管理者向けの管理機能の強化も地味ながら、大きな変化が加えられている。ポータルベースの管理コンソールとコマンドラインスクリプト言語(Jython)の採用により、システム管理者にクラスタ・デプロイメントの全体的な見方を提供することが可能となった。この管理コンソールはカスタマイズすることもでき、サード・パーティによる独自の管理/監視用ツールのプラグインも行える設計になっている。

 そのほか、SOA構築に必要だとされるエンタープライズ・クラスのメッセージング機能の強化、J2EE1.4への準拠、他システムとのビジネス・メッセージの交換を可能にするWS-ReliableMessagingをはじめとした、次世代Webサービスの実装をいち早く実現した点など、SOAのサービス構築を前提としたさまざまな機能を搭載している。

 BEAにとって2005年は、Diabloを新製品の第1弾とし、統合ソフトウェア・コンポーネントとしての「BEA WebLogic Platform 9.0」のリリース、さらにBEA版ESBプロダクトである「Project QuickSilver」(WebLogic Platform 9.0の一部)の投入を控えている年である。それは、SOAの将来像としてのESBにおける同社の存在感を強めることとも同じ意味を持つ。

(@IT 谷古宇浩司)

[関連リンク]
BEAシステムズ
「Diablo」Beta版の詳細機能について

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