クライアントPC管理を簡単に、SoftGridが日本上陸

2005/2/15

 ソフトバンクBBは米ソフトリシティ(Softricity)と提携し、ソフトリシティのアプリケーション配信プラットフォーム「SoftGrid Platform」を2月14日に発売したと発表した。ソフトバンクBBの流通事業統括 BBソリューション推進部 部長 片山弘一氏は「コールセンターや学校、教育機関などクライアントPCの管理が手間な分野で利用できる」としている。ソフトバンクBBでも2005年4月にSoftGridを社内に導入し、ユーザー数800人規模で運用する計画だ。

ソフトバンクBBの流通事業統括 BBソリューション推進部 部長 片山弘一氏

 SoftGridはアプリケーションのイメージをインストールしたサーバから、クライアントPCにアプリケーションを配信し、クライアントPC上でアプリケーションを実行させる仕組み。クライアントPCごとにアプリケーションをインストールしたり、アップデートする必要がなく、クライアントPCの管理コストを削減できるのが売りだ。

 シトリックスの「Citrix MetaFrame」などサーバ・ベースド・コンピューティングとSoftGridの違いは、SoftGridがアプリケーションをクライアントPCで実際に稼働させること。そのためサーバとの通信が切断してもクライアントPCでアプリケーションを稼働させることができる。サーバはアプリケーションの初回の配信と、ユーザーごとの利用権限の管理を行う。

 SoftGridは独自のアプリケーション仮想化の技術を使って柔軟なアプリケーションの配信を実現している。アプリケーションのイメージを作成する際、DLLファイルやINIファイルなどアプリケーションの実行に必要なシステムファイルを組み込んだ形で作成する。あらかじめ必要なシステムファイルがイメージに含まれるため、アプリケーションをインストールすることなくクライアントPC上の仮想環境で実行できる。PCのOS上には「SystemGuard」と呼ばれる仮想ランタイム環境をインストールする。仮想環境の構築で、クライアントPCごとの環境の違いを無視してアプリケーションを実行させることができるという。

 SoftGridは、MetaFrameや「Microsoft Terminal Service」と連携させて稼働させることもできる。SoftGridからアプリケーションをMetaFrameやTerminal Serviceのサーバに配信し、そこからクライアントPCにアプリケーションのイメージだけを配信する。この使い方によってデータをクライアントPCに残さないセキュアなシステムや、さまざまなアクセス方法の利用などが可能になるという。片山氏によると米国ではSoftGridユーザーの約半数がMetaFrameやTerminal Serviceと組み合わせて使っているという。

 SoftGridは、サーバ製品やイメージを作成する「SoftGrid Sequencer」、クライアントのライセンスなどで構成される。ソフトバンクBBはサーバとSequencer、20ユーザー分のクライアント・ライセンスを組み合わせた「SoftGrid Starter Packs」も用意。250万円で販売する。出荷は3月を予定。ソフトバンクBBはSoftGridを使った法人向けのASPサービスの提供も予定している。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
ソフトバンクBBの発表資料
ソフトリシティ

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