写メールなどを利用できる不動産業界向けSFAシステム

2005/2/16

 シーグリーンは2月15日、カメラ付き携帯電話の機能を有効活用できる住宅・不動産業界向けSFACRMシステム「シャフォーン 不動産・住宅業界向けパッケージ(以下、シャフォーン)」の販売を開始したと発表した。シャフォーンのオリジナル版は2002年11月より販売されているが、同社代表取締役社長の浅野一成氏によると、「ここ1〜2年で、住宅・不動産業界からの要望がかなり強くなってきた」ために、不動産・住宅業界向けに特化したパッケージの発売となった。

シーグリーン代表取締役社長 浅野一成氏

 シャフォーンは、カメラ付き携帯電話を利用したSFA(Sales Force Automation)CRMを統合したASPサービスで、営業マンがカメラ付き携帯電話から音声入力や写真付きメールを送信するだけで日報が作れる点が特徴だ。具体的には、カメラ付き携帯電話で撮った写真をサーバへ送信すると自動的に日報に登録されるほか、携帯電話からの音声入力によるデータ入力もできる。浅野氏は、「従来のSFAの最大の欠点は、テキストベースの情報入力が面倒で日報などが長続きしない点だった。その点、シャフォーンは音声や写メールで簡単にデータ入力できる点が大きい」と自信を見せている。

 CRMとしての機能では、顧客管理や品質経過管理、クレーム処理などの機能を有している。これらの機能は、「ユーザー側で徹底的にカスタマイズできるのがウリだった」(浅野氏)が、不動産業界の急増するニーズに的確に応えるために不動産・住宅業界向けパッケージを開発したという。不動産・住宅業界向けパッケージでは、顧客管理機能が「戸建住宅希望」「リフォーム希望」「賃貸希望」など、不動産業界向けにカスタマイズされている。また、取引先管理機能では、「個人貸主/売主」「仲介業者」「工事業者」ごとに整理することができる。物件管理機能では、物件を「専任/媒体」「賃貸・売買・設計・施工」などの項目別に整理し、データベースに蓄積することが可能だ。

 顧客管理機能では、「顧客を項目別に絞ったうえでメールを送信する」などのマーケティング機能を搭載。未訪問の見込み客リスト未処理のクレームリストなども表示できる。「実際に、1週間連絡や訪問していない場合にはアラームを出すといった設定は、営業上とても有用だ」(浅野氏)とコメントしている。今後は業界別にカスタムしたパッケージを順次提供予定で、浅野氏は「今後3カ月以内に流通業界向けパッケージを出荷する」と語った。

(@IT 大津心)

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