「漏えいと隣り合わせ」、54%の利用者が個人情報をPCに保存

2005/3/1

 ガートナー ジャパンのITデマンド調査室が行った調査で、企業でクライアントPCを使っているユーザーのうち、約54%が顧客リストなどの個人情報をPC内に保存していることが分かった。営業、販売、サービス部門に所属するユーザーに限定すると、個人情報をPCに保存している比率は約73%に跳ね上がる。ガートナーでは「1つ操作を誤れば情報漏えい事故と隣り合わせ」として、PCに対するセキュリティ保護対策の重要性を指摘している。

 調査は1月下旬、約1600人に対してWebサイトで実施。有効回答数は643だった。保存している個人情報数では、全体のうち28%のユーザーが100人未満の個人情報をPCに保存していると回答。100人以上500人未満は15.8%で、500人以上と答えたユーザーは10%だった。全体では53.8%のユーザーが個人情報をPCに保存していた。個人情報をPCに保存していないと答えたユーザーは全体の41%だった。

 営業、販売、サービス部門に属するユーザーを対象とした調査では20%の人が500人以上の個人情報を保存していると答えるなど、個人情報数は倍増した。100人未満の個人情報を保存していると答えた人は26.7%。100人以上500人未満とした人も26.7%で、全体では73.4%の人が個人情報を保存していた。営業、販売など外出先でPCを使う機会が多い人ほど、個人情報を多数保存しているという結果になった。

 PCに実施している個人情報保護の対策では、全体のうち52.8%のユーザーが「暗号やパスワードで保護」と回答。20.8%は「そのほか慎重に適切な管理手法を実行」と答えた。しかし、21.5%が「危険を感じているので対策を講じたい」と答えるなど、実質的に有効な対策が行われていない現状も明らかになった。ガートナーはクライアントPCに対して「個人情報に対して最大のセキュリティ・ホールといわれる」として、暗号化や生体認証、データをハードディスクドライブに保存しないシンクライアントの普及などが望まれるとしている。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
ガートナー ジャパンの発表資料(PDF)

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