イーバンク銀行がブレードPC採用、情報漏えい対策に活用

2005/3/19

 日立システムアンドサービスは3月18日、同社が販売する米クリアキューブ・テクノロジのブレードPC「CLEARCUBE」をネット専業のイーバンク銀行が採用したと発表した。クライアントPCの情報漏えい対策が目的で、特定業務用のクライアントPCをCLEARCUBEにリプレースする。

 CLEARCUBEのブレードPCは、1枚のブレードにプロセッサ、メモリ、ハードディスクドライブを搭載し、Windows PCとして稼働する。ブレードはシャーシに納められサーバルームに格納。ユーザーはキーボード、マウス、ディスプレー、USBデバイスを接続する専用機器「C/Port」を自分のデスクに設置し、普通のPCを操作する感覚でアプリケーションを利用する。ブレードPCとC/Portは、UTPカテゴリ5eのケーブルで接続。ケーブルは最大200メートルまで伸ばすことができる。

 CLEARCUBEは独自の通信手段を使うことで、通常のPCと同様の操作性を実現するという。データやアプリケーションをサーバルーム内のブレードPCに集約することで、データの持ち出しやPCの盗難による情報漏えいを防止できるという。

 イーバンク銀行は、会計・経理業務、預金・保険業務のデータマイニング、帳票出力など高いセキュリティが求められる部署でCLEARCUBEを利用。初期導入として20台を設置する。同部署はこれまでフロッピーディスクドライブを利用不可にするなどセキュリティ対策を行ったクライアントPCを利用していた。しかし、個人情報保護法の全面施行を考慮し、より強固なセキュリティ対策が期待できるCLEARCUBEの導入を決めた。

 イーバンク銀行は、セキュリティ強化に当たり、サーバ・ベース・コンピューティングのシステムも検討した。しかし、サーバに置いた1つのアプリケーションを複数のユーザーで利用するには、イーバンク銀行のクライアント/サーバ型のアプリケーションを大きく改修する必要がある。また、冗長化していないサーバ・ベース・コンピューティングのシステムは、サーバがダウンすると全員の業務が止まる危険がある。さらにサーバ・ベース・コンピューティングはシステム導入に時間がかかるケースがある。これらのデメリットを考えてCLEARCUBEを選択したという。

 日立システムによると、CLEARCUBEは既存のPCからのアプリケーションの移行が容易。アプリケーションの改修も不要のため、短期間で導入できるという。イーバンク銀行では「LANネットワークをサーバルーム内のみに集約することができるため、非常にセキュアなオフィス環境を構築できる」としている。

(@IT 垣内郁栄)

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日立システムアンドサービスの発表資料
イーバンク銀行
米クリアキューブ・テクノロジ

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