注目の企業パフォーマンス管理、必要なのは?

2005/4/14

 戦略に基づき設定した業績指標を測定し、業績の推移を監視、自社の問題点を早期に見つけて、対策を採ることを支援する企業パフォーマンス管理(Corporate Performance Management:CPM)が注目を集めている。調査会社のガートナーなどが強く提唱しているが、企業側にも自社の業績を定量的、定性的に測定し、次の戦略に結び付けたいというニーズが浮上している。

米ジアック・コンピューターズのCTO ティモシー J. ライト氏

 CPMの基本は、ビジネス・インテリジェンス(BI)ツールによる経営データの収集と分析。しかし、CPMを企業に提供するパッケージベンダ、米ジアック・コンピューターズのCTO ティモシー J. ライト(Timothy J. Wright)氏は「CPMでより重要なのはいかに戦略を策定すべきか。ジアックではBIは提供しない。私たちがかかわりたいのはKPI(key performance indicator)の設定や戦略の策定」としている。

 ジアックが提供するCPMパッケージ「MPC」は予算管理やプランニング、財務連結、予測、マネジメントレポート/分析などのツールがあるが、ジアックが売りとしているのが戦略マネジメントツール。BSCやEVA、ABCマネジメントなどの経営方法論に対応し、ドラッグ&ドロップで経営戦略の計画を策定できる。「戦略を策定し、実行までの財務管理を確認したいという企業が多い。MPCではファイナンスバリューチェーンを見ることができる」(ライト氏)。

 ライト氏はBIについて、「BIは過去の経営を見る“バックミラー”。ジアックが提供するのは(前方を見る)“ウィンドースクリーン”」と説明した。そもそもジアックがBIを提供しないのは、同社の顧客となる大手企業の多くがすでに何らかのBIツールを持っていることが理由。MPCはさまざまなBIツールと連携できるといい、既存のツールを組み合わせて利用することを推奨している。

 ライト氏によると、CPMについて企業が求める要素は3つ。Do More with Less(少ない投資で大きな効果)と、グローバル対応、コンプライアンスへの対応だ。ライト氏は「企業のCEO、CFOはいまのCPMのシステムを見て、この3要素を満たせないと考えてジアックの製品を利用することになる」と述べた。

 ジアックはソニーなど国内の顧客を獲得。今後はパートナーを追加し、販売力を強化するとしている。

(@IT 垣内郁栄)

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ジアック・コンピューターズ・ジャパン

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