グーグルが前年比で売上2倍、利益5.8倍を達成

2005/4/23

 米グーグルは4月21日(米国時間)、2005年第1四半期(1〜3月期)の決算を発表した。売上高は、前年同期比93%増、前期比22%増の12億5600万ドルで過去最高を記録した。注目すべきは純利益の3億6920万ドルで、前年と比較して約5.77倍を達成している。

 第1四半期の売上高12億5600万ドルのうち、検索関連広告の売上が99%を占めた。好調な売上は、トラフィックや広告販売の急増がもたらしている。利益率や1株あたりの利益も向上しており、2004年第1四半期の純利益6400万ドル(1株あたり24セント、利益率9.8%)から、今期は3億6920万ドル(1株あたり1ドル29セント、29.4%)に上昇している。

 サイト別の売上内訳は、グーグル本体のサイトからの売上高が、前年同期比116%増の6億5700万ドルで全体の52%だった。一方、AdSenseプログラムなどのパートナーサイトを経由した売上が同75%増の5億8400万ドルとなり、47%を占めた。なお、トラフィック獲得コストは、前年同期の2億7100万ドルから4億6200万ドルに上った。

 グーグルは2004年8月の株式公開以降も順調にサービスを拡充しており、日本でも2004年4月に日本語の検索機能強化へ向けて東京研究センターを設立するなど、力を入れている。具体的には、デスクトップ検索サービス「Google Desktop Search」や、ニュースサイトの情報を収集した「Google ニュース」のベータ版などが日本でも開始された。また、営業面でも検索アプライアンス「Google Mini」を日本でも販売開始するなど、広告収入以外のビジネスモデルも模索しているようだ。

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グーグル報道発表資料

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