Java誕生10周年、「Javaなしで地球は回らない」とサン

2005/5/20

 Javaが誕生し今年で10年。サン・マイクロシステムズは10周年を記念してプレスセミナーを開催し、企業情報システムの基幹アプリケーションから携帯電話、ゲーム、ICカードなど社会のさまざまな場面で利用されるJavaの活躍を紹介した。サンは「Javaなしで地球は回らない」として、Javaの重要性を強調した。

サン・マイクロシステムズのフィールドマーケティング統括本部 ストラテジスト 伊藤敬氏

 サン・マイクロシステムズのフィールドマーケティング統括本部 ストラテジスト 伊藤敬氏は、「なぜJavaが普及したのか」との問いに対して「言語として、実行環境として速い進化をし、各社から投資が継続されているからだ」と説明した。将来のロードマップが提示されている点も評価されているとして、「企業がJavaに投資しても将来も使っていけることが保障されている」と述べた。

 ただ、オープンな環境で進化してきたことからJavaのアプリケーションサーバなどベンダ間の競争が激化。伊藤氏が「現在のJavaの一番の市場」と説明したJ2EE対応アプリケーションサーバのベンダは、3年前の60社からBEAシステムズなど主要5社程度に減少した。

 同社のデベロッパー・プログラムオフィス Javaテクノロジーエバンジェリストの石原直樹氏は「Java技術が今後積極的に進出する分野」を説明した。石原氏が真っ先に説明したのが、デスクトップの3D技術である「Project Looking Glass」。石原氏はProject Looking Glassのデモンストレーションを示して、「ほぼ100%がJavaで構築されている。(スムーズな動作は)Javaのプラットフォームがいかに高速かということの証明だ」と語った。「Project Looking GlassはJavaの10周年の象徴的な開発だ」(石原氏)。

 石原氏は、Javaがクライアント・アプリケーションの将来にも影響を与えるして、サンが開発中のリッチクライアント技術「JDNC」(JDesktop Network Components)を紹介した。JDNCは、XMLベースで簡単にアプリケーションを開発できる技術。「Javaアプリケーションのコードを書かず、XMLに記述するだけで実行できる」(石原氏)。ビジネスロジックの実行はサーバ側で行うが、サーバから取得したデータの検索や並べ替え、フィルタリングなど簡単な処理はクライアント側だけで実行できる。そのためサーバとの通信を頻繁に行う必要がなく、軽快な処理が可能。

 石原氏は、そのほかに注目されるJava技術として、Java環境上に異なるエンタープライズ・サービスバスや、BPELなどのサービスエンジンを統合してサービス指向アーキテクチャ(SOA)を実現する「Java Business Integration」(JBI)を挙げた。石原氏はJBIを「SOAに対するJavaからの回答だ」と説明。「J2EEの次の次のバージョンの中核になる」と述べた。石原氏はスクリプト言語からJavaを利用する仕組みとして「Scripting for the Java Platform」も紹介した。

 石原氏はJavaの今後の進化の方向性として、「Ease of Development」など開発を簡単にして、Javaへの支持を広げる方向と、JBIなどほかの技術と連携していく方向の2つがあると説明。「Javaはまだまだ進化を続ける」と強調した。

(@IT 垣内郁栄)

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